「今宵も悪夢を」第55夜 トム・ブラウン みちお (original) (raw)

「今宵も悪夢を」第55回ビジュアル

ホラーを語るリレー連載「今宵も悪夢を」 第55夜[バックナンバー]

選者 / トム・ブラウン みちお「ラストナイト・イン・ソーホー」

大好きな1960年代を楽しむはずが…青春・サスペンス・歴史ロマン要素も詰まったホラー

2023年11月24日 21:00 3

ホラーやゾンビをこよなく愛する著名人らにお薦め作品を紹介してもらうリレー連載「今宵も悪夢を」。集まった案内人たちは身の毛もよだつ恐怖、忍び寄るスリル、しびれるほどの刺激がちりばめられたホラー世界へ読者を誘っていく。

第55回はトム・ブラウン みちおが「ラストナイト・イン・ソーホー」を紹介。“恐怖とユニーク”を持ち合わせるエドガー・ライトが監督した、煌びやかかつミステリアスな本作について語った。

文 / トム・ブラウン みちお(コラム)、田尻和花(作品紹介)

1960年代のキラキラ輝くネオン、人の活気のリアリティと迫力がすごい

今宵、皆さんを悪夢に誘う映画はこちら

「ラストナイト・イン・ソーホー」

です!

この映画は

僕が大好きな映画「ベイビー・ドライバー」と同じエドガー・ライトが監督をしております。

エドガー・ライトは恐怖とユニークをどちらも持っていて、

直感的に神経に訴えかけるような気持ちのいい音楽やそれにピッタリとあった映像、

そしてテンポのいい展開と感情移入しやすいキャラクターが素晴らしい監督です。

…文字にすると「最強」ですね。

とにかく大好きな監督が撮った大好きな作品。

それがこの「ラストナイト・イン・ソーホー」でございます!!

軽くあらすじをご紹介ぃー!!

60年代のファッションや文化に憧れている主人公がファッションの学校に入るためロンドンに上京する。

ロンドンのソーホー地区に、60年代から存在しているアパートの1室を借りる主人公だが、その部屋のベッドで寝ると60年代の夢を見るようになる。

大好きな60年代の頃を追体験するような夢にはじめは心踊る主人公だが少しずつ恐ろしい夢になっていき、現実ともリンクしていく。

あんなに見たいと思っていたのにどんどん恐怖を感じて、もう見たくないのに見てしまう、夢。

つながっていく、現実。

さあ、いったいどうなってしまうのか!??

という映画でございます。

この映画の良さは様々な映画のジャンルが入っていてエンターテイメントとして素晴らしいところです。

青春ものにサスペンスにホラーに歴史ロマンの要素もある。

ホラーやサスペンスが好きな人はもちろん、苦手な人でも見やすいのではないかと思います。

ほんとね、60年代のキラキラ輝いているネオンや人の活気のリアリティーさと迫力はすごいなー!と思いました!!

そして主人公の女性が2人ともかわいい!

かわいくてかっこ良くて怖くてミステリーたっぷりのこの作品は、刺激が好きなカップル等で見るのにピッタリかもしれません。

冬の映画ではありませんが、寒い時期にピッタリだと思います。

肌を寄せあってワーキャー見るもよし!
暗い部屋で1人で見るもよし!

さあ、是非ご覧ください!

レッツ~ウォッチング!!!

トム・ブラウン みちお

1984年12月29日生まれ、北海道出身。同じ高校の布川ひろきと2008年より活動を開始し、2009年に正式にコンビ結成。「M-1グランプリ2018」決勝で披露した“合体漫才”で注目を集め、現在「有吉の壁」(日本テレビ)などに出演している。

「ラストナイト・イン・ソーホー」(2021年製作)

デザイン学校に入り、英ソーホー地区で一人暮らしを始めたエロイーズ。彼女は眠りにつくと、1960年代のソーホーにいる夢を見るようになる。そこで歌手を目指すサンディに出会い、身体も感覚も彼女とシンクロしていったエロイーズは、現実でも充実した毎日を送れるようになっていく。夢を見続ける日々を過ごしていたが、ある日サンディが殺されるところを目撃してしまい……。
監督は「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト。エロイーズに「オールド」のトーマシン・マッケンジー、サンディに「スプリット」のアニヤ・テイラー=ジョイが扮した。そのほかマット・スミスダイアナ・リグテレンス・スタンプが出演している。

「ラストナイト・イン・ソーホー」」Blu-ray / DVD販売中

税込価格:4K Ultra HD+Blu-ray 6980円 / Blu-ray 2075円 / DVD 1572円
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
※上記は2023年11月24日時点の情報。 最新の内容はソフト公式サイトで確認を

映画「ラストナイト・イン・ソーホー」ソフト発売時予告

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