華流ライターが選ぶ2025年の私的主演女優賞&助演女優賞 (original) (raw)

左からシュエン・ルー(宣璐)、ヤン・ズー(楊紫)、ジュアン・ダーフェイ(荘達菲)、チェン・シャオユン(陳小紜) 写真提供:新浪

中国ドラマ女優放談 Vol. 2(前編)[バックナンバー]

心打たれた女優たち──荘達菲、楊紫、陳小紜、宣璐

2026年1月23日 19:15 9

チェン・シャオユン(陳小紜)が出てくると百度のキャスト表を確認しちゃう(島田)

──続いては助演女優賞です。島田さんには「蜀紅錦~紡がれる夢~」や「四方館」「大奉打更人―正義の銅鑼と王朝の闇―」「狙击蝴蝶(原題)」のチェン・シャオユン(陳小紜)を挙げていただきました。

島田 今年日本に入ってきた作品で、私が観たものに、だいたいチェン・シャオユンが出ていたんですよね。私の中で彼女は「斛珠<コクジュ>夫人~真珠の涙~」のかわいらしいイメージだったんですが、今年観た作品は、どれもそれぞれイメージが全然違っていて、顔付きまで違う。「蜀紅錦~紡がれる夢~」ではタン・ソンユン(譚松韻)演じる主人公の親友役で、女侠のような武術に長けたキャラクターだったり、「四方館」では異国からやってきた女性役だったり、どの作品でも印象が違いました。いろんなキャラクターに挑戦していて、すごいなと思いました。

小酒 私も島田さんと同じく、「斛珠夫人」のかわいらしい印象が強かったんですが、「蜀紅錦」では酒楼の店主で武芸のできる女性を演じていて、いろんな役ができるんだなと思いました。これだけ多くの作品に起用されているのを見ると、やっぱり業界に重宝されている女優さんなんだなと感じます。島田さんがチェン・シャオユンを選んだと聞いたときは、すごい納得感がありましたね。

──どんなところにチェン・シャオユンの特別な魅力を感じますか?

島田 時代劇では虐げられるお姫様や戦う女性、現代劇では強い母親を演じたり。さまざまな役ができるのは、役者としての力があるからだと思います。彼女が出てくるといつも、百度のキャスト表を確認しちゃうんですよ。この役チェン・シャオユンだよね?と。それぐらい役によってイメージが変わる。そしてどの役でも印象に残るので、魅力がある女優さんだと思います。

中国ドラマ「蜀紅錦~紡がれる夢~」

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シュエン・ルー(宣璐)からはさわやかさ、清々しさ、優しさを感じる(小酒)

──小酒さんには「折腰」や「掌心~宮廷に響く復讐の鈴音~」のシュエン・ルー(宣璐)を助演女優賞に挙げていただきました。

小酒 日本では彼女はやっぱり「陳情令」の師姐のイメージが強いと思うんです。優しくて、落ち着いていて、頼りになるお姉さん。私は、ポニーテールをして剣を持っているような、かっこいい女性の役が彼女には似合うと思っていて、「掌心」で演じた武術に長けた女性の役は、ぴったりだなと。ときには男装もしたり、キリッとしたキャラクターで、かっこいいリウ・シーシー(劉詩詩)の隣にいるのがばっちりハマっていました。そんなシュエン・ルーが「折腰」を観たら、今までのイメージとはまったく違う印象で、正しい道を行くヒロインとは対照的に邪の道を選んでしまうキャラクターを上手に演じていた。彼女は貫禄があるから、何かを企んでいそうな役も似合うんだなと、新たな発見があったんです。助演でも活躍している一方で、2025年にはガオ・ウェイグァン(高偉光)と共演した主演作「江湖恋絵巻(こうここいえまき)」も現地で公開されました。いわゆる武侠ものですが、シュエン・ルーがラブコメのヒロインをやっているのが新鮮で! いろんな役を演じられるんだなと思ったんです。だから2025年は彼女をすごく意識した年になりました。

島田 「掌心」でリウ・シーシーと並んでいる彼女が印象的だったから、ラブコメのシュエン・ルーも楽しみです。

小酒 中国の女優さんは、キャリアを積み重ねる中で、宮廷ものの皇后役をやったりと、そういう路線に行く人もいますが、シュエン・ルーも貫禄が出てきているので、今後は皇后役とかも見てみたいなと。あとは、激しいアクションで活躍する彼女を見てみたいです。

島田 シュエン・ルーはかっこいいですよね。華があるから、作品に華やかさも加えてくれる。「掌心」では、リウ・シーシー演じる主人公と何か特別な関係があるのかな?と想像させてくれて、そういうところも素敵でした。

小酒 そうそう! 2人の関係もあの作品の魅力でしたね。

──小酒さんはシュエン・ルーのどんなところに特別な魅力を感じますか?

小酒 彼女は女性に好かれるかっこよさを持っている女優さんだと思います。「陳情令」の師姐は、美男子が次から次と出てくる中で、弟たちに好かれて、さらに女性視聴者からも好かれるキャラクターでしたが、なかなかああいうふうに演じるのは難しいと思うんです。シュエン・ルーからはさわやかさ、清々しさ、そして優しさを感じます。ヤン・ズーに対しても「優しさ」を感じると言いましたが、ちょっとニュアンスが違う。ヤン・ズーの場合は背中を押してくれる感じ、シュエン・ルーは静かな優しさ。それこそ「蓮根と骨付き肉の汁物」を持ってきてくれそうなんです(笑)。

一同 (笑)

<後編に続く>

中国ドラマ「掌心~宮廷に響く復讐の鈴音~」

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CS放送「チャンネル銀河」で放送中(2026年4月より再放送予定)
放送情報はこちら
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中国ドラマ「江湖恋絵巻(こうここいえまき)」

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小酒真由子(コサカマユコ)

プロフィール

映画界・出版界での会社勤めを経てフリーライターに。雑誌「月刊スカパー!」「見るべき中国時代劇ドラマ」「中国時代劇で学ぶ中国の歴史」「華流ドラマガイド」などのムック本、Cinem@rtなどのWeb媒体でアジアから欧米までドラマについて執筆している。

島田亜希子(シマダアキコ)

プロフィール

ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆するほか、中文翻訳もときどき担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「アジア俳優名鑑」など連載中。「中国時代劇で学ぶ中国の歴史」「見るべき中国時代劇ドラマ」「華流ドラマガイド」などのムック誌にも執筆している。

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