用心棒 | 内容・スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー (original) (raw)

用心棒

ヨウジンボウ

上映時間:110分 / 製作:1961年(日本) / 配給:東宝=黒澤プロ

解説 「悪い奴ほどよく眠る」に次いで作られた黒澤プロ作品第2作。“のびのびと楽しんで撮った”と黒澤明本人が言う通りの痛快娯楽時代劇となった。二人の親分が縄張り争いをしているために、ゴースト・タウンのようになってしまった宿場町。そこへ得体の知れない浪人者・桑畑三十郎がふらりとやって来て、用心棒として高く買ってくれる方につくという。やがて巧みな策略で双方を戦わせ、いざという時には自らの刀を抜いて、町の大掃除に成功すると、彼はいずこへとも知らず去っていく。殺陣シーンのすさまじさとともに、ユーモラスなタッチも忘れがたい。登場人物の中では、ピストルを持ちマフラーを首に巻いた、キザでニヒルな殺し屋を演じた仲代達矢の存在感が光る。主演の三船敏郎は、第22回ヴェネチア映画祭で見事男優賞に輝いた。およそ時代劇とは思えないような快活な佐藤勝の音楽も出色。1964年にはイタリアのセルジオ・レオーネ監督が本作を翻案して「荒野の用心棒」を作り、これも大ヒットとなった。また、ハリウッドでも1996年に、ブルース・ウィリス主演「ラストマン・スタンディング」の名でリメイクされた。

情報提供:ぴあ

スタッフ 監督:黒澤明
キャスト 桑畑三十郎:三船敏郎 新田の卯之助:仲代達矢 清兵衛の女房おりん:山田五十鈴 居酒屋の親爺:東野英治郎 新田の亥之吉:加東大介 造酒屋徳右衛門:志村喬 名主多左衛門:藤原釜足
受賞歴 第22回ヴェネツィア国際映画祭 コンペティション部門 最優秀男優賞

椿三十郎(1962年)

椿三十郎(2007年)