デカローグ | 内容・スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー (original) (raw)
デカローグ
デカローグ
上映時間:557分 / 製作:1988年(ポーランド)
解説 “十戒“をテーマにした全10話はそれぞれ独立したストーリーだが、全体で一つの作品となっている。また、最初から続けて見ていくと、それぞれがつながっていることがわかる仕掛けになっている。第1話「ある運命に関する物語」(53分)は、死というものに目覚めた少年に訪れる悲劇の話。第2話「ある選択に関する物語」(53分)は、夫の友人の子を身ごもった女性が、夫が瀕死の状態になった時に、産むか堕ろすべきか悩むという話。第3話「あるクリスマス・イヴに関する物語」(56分)は、イヴの夜に、妻子を残して昔の恋人と過ごす男の話。第4話「ある父と娘に関する物語」(55分)は、幼くして母を亡くし父と二人暮らしの少女と父との親子以上の愛情の物語。第5話「ある殺人に関する物語」(57分)は、動機もなく殺人を犯し死刑を宣告された男と彼を弁護する男、そして殺された男の3人の男の物語。第6話「ある愛に関する物語」(58分)は、芸術家の女性と彼女に思いを寄せる青年が出会ったことから思わぬ事件が起きるという話。第7話「ある告白に関する物語」(55分)は、10代の時に産んだ娘に姉だと偽ってきた女が真実を告げるべきだと決心する話。第8話「ある過去に関する物語」(55分)は、若い頃にユダヤ人少女を助けられなかったことが心の傷となっている大学教授が、その少女が生きていることを知り、再会することになる話。第9話「ある孤独に関する物語」(58分)は、突然性的不能となった外科医が、妻の不倫を知り、そのことで妻を心から愛していることに気付くという話。第10話「ある希望に関する物語」(57分)は、突然亡くなった父親が残した切手のコレクションが莫大な価値があると知った兄弟をめぐる物語で、唯一のコメディ。ヴェネチア映画祭国際批評家連盟賞受賞し、スタンリー・キューブリック、ホウ・シャオシエンらが絶賛した作品。なお、第5話のロングバージョンが「殺人に関する短いフィルム」であり、第6話のロングバージョンが「愛に関する短いフィルム」である。
情報提供:ぴあ
スタッフ | 監督:クシシュトフ・キェシロフスキ 音楽:ズビグニエフ・プレイスネル |
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キャスト | アレクサンデル・バルディーニ クリスティナ・ヤンダ ダニエル・オルブリフスキー アドリアンナ・ビェジェインスカ |
受賞歴 | 第46回ヴェネツィア国際映画祭 国際映画批評家連盟賞 |