タランティーノ自ら「最高傑作」と称する新作予告編 (original) (raw)

「ヘイトフル・エイト」最新予告、タランティーノがコメント「俺の最高傑作だ!」

2016年2月8日 20:03 2

クエンティン・タランティーノ監督作「ヘイトフル・エイト」の最新予告映像が、YouTubeにて公開された。

本作は、大雪でロッジに閉じ込められたワケありの男女8人が、殺人事件をきっかけに疑心暗鬼に陥っていく密室ミステリー。第88回アカデミー賞で助演女優賞、作曲賞、撮影賞にノミネートされている。このたび公開された新しい予告編では、ジェニファー・ジェイソン・リー演じる1万ドルの賞金首、デイジー・ドメルグと、彼女を連行中のカート・ラッセル扮するジョン・ルースのほか、クセ者たちが顔を合わせる。そして殺人事件が発生し「犯人はお前だ」と言い合うシーンや、ドメルグが「地獄に行ったら、私に送られたって言いな」とすごむシーン、など新たな映像が盛り込まれた。終盤にはサミュエル・L・ジャクソン演じるマーキス・ウォーレンが「犯人がわかるかな?」と不敵な笑みを見せる姿も。また、最後には「これは俺の最高傑作だ!」というタランティーノのコメントに加え、「だろ?」と念を押す本人の映像も使用されている。

なお同時にタランティーノのコメントも到着。設定について「8人のキャラクターが自分について語ること、自分が何者で、どこから来て何をしているのかということは、何1つ額面どおり受け取ることができない。これがアイデアの出発点になった」と明かしている。さらに「彼らの中に(『ジャンゴ 繋がれざる者』の)ジャンゴのようなヒーローはいないし、中心となるモラルもない。誰もがモラルの面では多かれ少なかれ疑わしいんだ。そんな人物たちを同じ部屋に閉じ込める。その点では『レザボア・ドッグス』と代わり映えしない感じだが、アプローチの仕方が違うんだ」と自身の過去作を挙げながらコメントするタランティーノ。「キャラクターを同じ部屋に閉じ込め、外は猛吹雪で閉ざす。モンスター映画のように、逃げ出そうとすれば食べられてしまう。そんな状況で彼らは一喜一憂し、猜疑心と被害妄想を募らせていくんだ。そんな場所に登場人物を押し込むことで、彼らに襲いかかる被害妄想が狭い部屋の中で行ったり来たりしたあげく、行き場を失い、最後はスクリーンを通して観客にも襲いかかるだろう」と解説している。

「ヘイトフル・エイト」は2月27日より全国ロードショー。

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