綾瀬はるか、長澤まさみら毎日映画コン表彰式で喜び語る (original) (raw)
本日2月16日、第70回毎日映画コンクールの表彰式が神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールにて行われ、受賞者の塚本晋也、綾瀬はるか、加藤健一、長澤まさみ、藤野涼子、野田洋次郎、桃井かおり、ももいろクローバーZらが喜びを語った。
是枝裕和が手がけた「海街diary」では、綾瀬はるかが女優主演賞、長澤まさみが女優助演賞を獲得。長澤は「(受賞は)一緒にがんばってきた皆さんのおかげだと思っています。これからも精進して前に進んでいけたら」と抱負を述べ、「長女と次女は映画の中でぶつかることが多いんですけど、長女役の綾瀬はるかさんが柔らかく受け止めてくれていました」と回想。綾瀬は「私が演じた幸姉は、4姉妹の長女ですごくちゃきちゃきしているんです。普段の優柔不断な私とは真逆で難しいなと思っていましたが、幸を演じたことで今まで知らなかった自分を知ることができました」と話し、「長澤さんは現場でみんなをまとめてくれましたね。妹たちはみんなかわいくて、3人と一緒だとすごく演じやすかったです」と長澤や夏帆、広瀬すずと過ごした日々を懐かしんだ。また、山田洋次の「母と暮せば」で男優助演賞に選出された加藤は「27年間演劇の舞台にしか立っていなかった私が、この舞台にいるのが不思議」と述懐し、共演者である嵐の二宮和也について「好青年でびっくりしました。(ジャニーズ事務所の)教育はすごいですね!」と語る。
自身の監督作「野火」で男優主演賞に輝いた塚本は「ごめんなさい……僕ですみません。本当に申しわけないなあって思います……。すみませんでした!」と恐縮しきり。そして受賞の知らせを受けたときの気持ちを「絶句しました。その夜に歴代の受賞者一覧を見て佐分利信、三國連太郎、緒形拳と順番に読み上げていったらますます実感がなくなっていって……」と明かし、「資金はありませんでしたが、自分がカメラを持って演じれば1人でできるかなと思って作り始めました」と製作を振り返った。
スポニチグランプリ新人賞は「ソロモンの偽証」2部作の藤野と「トイレのピエタ」の野田に授けられた。藤野は「歴史ある賞の新人賞に私が選ばれて、名前が刻まれていくことをうれしく感じています。女優助演賞、女優主演賞を新たに受賞できるような女優になれればいいなと思います」と、野田は「2年前に当時は見ず知らずの人だった松永大司監督に『出てほしい』と言われて、そこから監督と喧嘩したり仲直りしたり、言葉を交わして気持ちを重ねて撮影に臨みました。しびれる現場に立ち会えるなら、(映画の世界に)またぜひ戻ってきたいです」とそれぞれコメントした。
主演作「幕が上がる」でTSUTAYA映画ファン賞日本映画部門を受賞したももいろクローバーZのメンバーたちは、トロフィーを手にして大喜び。そして百田夏菜子が挨拶をしようとするもマイクの位置が高すぎるというハプニングが起こり、会場が笑いに包まれる。百田は「こんなに素敵な賞をいただけると知ったときはみんなでびっくりしました! こういう場にお呼ばれするのは不思議な感じがします」と、玉井詩織は「初めての映画主演。一から指導してくださった本広克行監督や平田オリザさんには感謝しています。お芝居で得た力を今の私たちの活動に生かすことができているので、お芝居と歌や踊りは違うようでつながっているんだなと思います」と弾けんばかりの笑顔を見せる。
また「雨月物語」などで知られる女優・田中絹代にちなんだ田中絹代賞を贈られた桃井は「ベルリン国際映画祭に行っていて、今朝帰ってきました。監督作のスクリーニングがまだ残っているけど、監督よりも女優賞を選んでしまったんです(笑)。田中絹代さんとは、倉本聰さんの作品などいろんな現場でご一緒させていただきました。絹代さんは謙虚な方なので、テレビの世界に入ってきたときに『田中は新人でございますのでよろしくお願いしますわね』と言われたのを覚えています。ずいぶんかわいがっていただきましたね」とトロフィーをしっかりと握り締め、しみじみとした面持ちで話した。
なお映画ナタリーでは、表彰式の続報を後ほどお届けする。
※第70回毎日映画コンクール オープニングセレモニーのレポートはこちらから
※第70回毎日映画コンクール 表彰式のレポート第2弾はこちらから
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- 毎日映画コンクール - 毎日新聞
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