実写版「攻殻」バトー役俳優、「ある戦争」での役作り語る (original) (raw)

兵士キャンプで3カ月…実写版「攻殻」バトー役俳優、「ある戦争」での役作り語る

2016年10月7日 20:31 3

第88回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作「ある戦争」主演のピルウ・アスベックよりコメントが到着した。

アフガニスタンの平和維持のために駐留するデンマーク軍の部隊長クラウスを主人公にした本作は、正義と命の尊さを問う戦争ドラマ。「攻殻機動隊」の実写版「Ghost in the Shell(原題)」でバトー役を演じるアスベックが、戦場で決断した空爆命令によって地元の民間人を殺してしまい、軍事法廷でその是非を問われるクラウスに扮した。

法廷のシーンでアスベックは、クラウスが有罪になるのか無罪になるのかわからないまま撮影に挑んだとのこと。「監督は最後の5ページ分の脚本をくれなかったんだ。だから僕は物語の結末がわからないまま両方のパターンを演じた。でも俳優としての僕の役割は、クラウスとしてそこに存在すること。そして観客が彼になるべく感情移入できて、彼の取った行動は正しかったと感じられるようにすることだった」と明かす。

また撮影にはエキストラではなく本物の兵士たちが参加したそうで、「僕が彼らにもっとも感動したことは、互いの結束力だ。僕は戦争を賛美するわけではないが、兵士たちのことは尊重するよ。彼らはまるで古き時代のカウボーイのようだ」と語る。

本作の監督であるトビアス・リンホルムのすべての長編作品に主演しているアスベックは、今回リンホルムに「もし君が兵士に見えなかったら、本物の兵士を雇う」と言われたという。プロの兵士とともに3カ月間キャンプでともに過ごしたアスベックは、「夜中に警報でたたき起こされたり、へまをやらかしてほかの兵士から怒鳴られたりもした(笑)。だけどもし僕が十分に兵士たちと同じレベルになれなかったら、すべてが台なしになってしまうだろう。フェイクであってはならない。トビアスはドキュメンタリーのようにリアリスティックであることを望んでいたから」と役作りを振り返った。

「ある戦争」は10月8日より、東京・新宿シネマカリテほか全国で順次ロードショー。

(c)2015 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

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