板尾創路、ロマンポルノ舞台挨拶で「射精して帰って」 (original) (raw)
本日11月26日、「ジムノペディに乱れる」の初日舞台挨拶が東京・新宿武蔵野館で行われ、キャストの板尾創路、芦那すみれ、岡村いずみ、風祭ゆき、監督の行定勲が登壇した。
本作は、日活ロマンポルノの製作開始45周年を記念した企画「ロマンポルノリブートプロジェクト」の一環として作られたラブストーリー。板尾演じる映画監督の古谷が、鬱屈とした気持ちを抱えながら肌のぬくもりを求めてさまようさまを描き出す。古谷を惑わす結花役に芦那、安里役には岡村、看護師長役には風祭がキャスティングされている。
板尾が「今日は皆さん、射精して帰ってください」と挨拶すると、芦那と岡村も「射精して帰ってください」と続けて観客を笑わせる。数々のロマンポルノで主演を務めてきた風祭は「かつてはレイプクイーンと呼ばれていましたが、今回初めてレイプを止める役をやらせていただきました」と微笑みながら話す。行定が「女性の人も楽しめる映画になっています。女性は射精できないですけどね」と言うと、板尾が「濡らして帰ってください」とすかさず付け加えた。
俳優たちの起用理由を尋ねられた行定は「板尾さんとお酒を飲んだときに芸人さんなのにしゃべらない。板尾さんが先に帰ったあとに、そこにいた女性がみんな『板尾さんて色気あるよね』とか板尾さん話で盛り上がるんですよね。ずるい映画監督役にぴったりだなと思ってオファーしました」と明かす。板尾は「亡くなられた原田芳雄さんが『ポルノは機会があったらやっとけ!』って言ってたのが残ってて。昔の役者さんは映画に出たい!っていう気持ちでやっていて、そういうのがロマンポルノだなという認識があるのでお受けしました」と返した。
芦那は撮影中のエピソードについて「本番になったら気負ってしまったんですけど、お芝居というのは体操選手と似たようなところがあるのかなと思ったらすごく撮影が楽しくなってきましたね」と述懐。その言葉を受けた板尾は「彼女は濡れ場も覚悟ができていた。競馬の馬でいうと走りたくて仕方ないみたいで鼻息が荒くて。騎手としては抑えるのが大変でした」と裏話を披露。岡村は「板尾さんが濡れ場の前に作ってくださる空気感がすごくよくて。始まる前にずっと手を握ってくださったりして」と感謝を述べた。風祭は「お話をいただいたとき、行定監督ならなんでもいいから出る!って気分だった。新しい時代のロマンポルノにちゃんと参加させていただけたなと本当に感動しました」と感慨深く話す。
最後に行定は「くだらなさの中にせつなさとかやるせなさが入っているのが日活ロマンポルノの真髄だと思っているので、続いていってほしい」とリブートプロジェクトへの思いを伝え、板尾は「今日は歴史的な日だと思います。男女が絡むのは客観的に見ると滑稽だけどカタルシスがあって感動的でもある。人間ドラマに初めて主演させていただいたなという気がするので、原田芳雄さんが言ってた意味がよくわかります」としみじみと語り、イベントの幕を引いた。
リンク
- 「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」公式サイト
- 日活ロマンポルノ公式サイト
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