仲代達矢主演作の予告公開、黒木華らのコメントも到着 (original) (raw)

仲代達矢主演「海辺のリア」予告公開、黒木華、阿部寛ら出演者コメントも到着

2017年3月12日 21:12 1

仲代達矢が主演を務める「海辺のリア」の予告編がYouTubeにて公開され、あわせて新場面写真と出演者のコメントが到着した。

小林政広が監督と脚本を担当した本作は、かつてスター俳優だった桑畑兆吉を主人公にしたヒューマンドラマ。認知症の疑いがあり、娘夫婦に高級老人ホームへと送り込まれた兆吉が、施設から抜け出し海辺をさまよい歩く中で妻とは別の女に産ませた娘・伸子と突然の再会を果たす。仲代が兆吉を、黒木華が伸子を演じ、原田美枝子阿部寛小林薫らがキャストに並ぶ。

予告編は兆吉の独白からスタートし、娘夫婦や伸子も登場。兆吉の娘・由紀子の夫である行男に扮した阿部は「兆吉という役に入り込んでいる仲代さんは、生命力に溢れ、その姿は神々しく美しく見えました」と語り、黒木は「仲代さんと1対1のお芝居で感情をむき出しにする場面が多く、難しい役でしたが、仲代さんの力強く自由な演技に圧倒されながら楽しく演じることができました」とコメントしている。

「海辺のリア」は、6月3日より東京・テアトル新宿、有楽町スバル座ほか全国で公開。

(c)「海辺のリア」製作委員会

阿部寛 コメント

兆吉という役に入り込んでいる仲代さんは、生命力に溢れ、その姿は神々しく美しく見えました。威厳ある「リア王」がまるで乗り移ったかのような芝居でした。行男は、兆吉の「自由さ」にどうすることもできなく翻弄されていくのですが、まさにそうやって仲代さんのお芝居に巻き込んでいただいた印象です。

黒木華 コメント

仲代さんと1対1のお芝居で感情をむき出しにする場面が多く、難しい役でしたが、仲代さんの力強く自由な演技に圧倒されながら楽しく演じることができました。私が演じた伸子は、絶望の中にいながらもなお、わずかな希望を信じて家族とのつながりを求めています。生きる理由がわからずにもがいている中で、伸子が選択した人生をご覧いただければと思います。

原田美枝子 コメント

海辺のリア」は、長い間、第一線で芝居を続けてこられた仲代さんだからこそできる作品です。映像に写し取られたのは、リア王であり、俳優であり、仲代達矢さんご自身のようにも見えました。冷たい娘の役ではありますが、共演させていただけたことがとても嬉しかったです。

小林薫 コメント

「海辺のリア」は仲代さんの仕事振りを間近で見させて頂く機会でもありましたが、長ゼリフもカンペキ! 砂浜何往復もし、アスファルトの坂道を彷徨い歩く体力にも驚かされました。歳をとると言うのは可笑しくも哀しいもので、体力も衰え記憶力も曖昧になっていくということです。
老人ホームを抜け出した兆吉の姿と仲代さんとが重なり、シェイクスピアの劇世界と現が渾然一体となっていくラストは圧巻でありましたが、見終わって、歳をとるのも悪くないと勇気をもらった次第です。

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