窪塚洋介「GO」「凶気の桜」を回想、最近は娘にメロメロ (original) (raw)

アリーキャット」の公開を記念した「“窪塚洋介”オールナイト」が7月7日から8日かけて東京・テアトル新宿で行われ、窪塚洋介が登壇した。

窪塚とDragon Ashの降谷建志がダブル主演を務めた「アリーキャット」は、とある女性を守るためコンビを組むことになったアウトサイダー2人が都会を奔走するさまを描くクライムドラマ。このオールナイトでは窪塚が第25回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞に輝いた「GO」をはじめ、「凶気の桜」「ジ、エクストリーム、スキヤキ」の3作品がスクリーンにかけられた。

緑と白のボーダーTシャツ姿で登場した窪塚は、まず「トム・ハンクスです」と海外俳優の名前で自己紹介をするというお決まりの一ボケ。「だんだん思い浮かぶ俳優が少なくなってきてアンソニー・ホプキンスが2回出てきたこともありましたけれど」と語り笑いを誘う。「七夕の今日に俺の映画が観たいと思ってくれるもの好きな(笑)、やさしいファンの方々に集まってもらえてうれしいです」と挨拶する。

本日上映される3作品は窪塚自身も選定に関わったという。自分が主演した作品は子供のようなものと語る窪塚は、急に思い出したかのように「子供といえば、赤ちゃんかわいいなあ」と、先日生まれたばかりの娘“あまとちゃん”を思い出し表情をほころばせる。すると会場からは一斉に拍手が起こり「おめでとうー!」と娘の誕生を祝福する声も飛んだ。窪塚は「もうメロメロ、メロメロメロンパンナちゃんなんですけれど。毎朝6時半に起きて、おしめ替えたりとか、俺がおっぱい出ればいいんですけど、俺出ないんでね。サポートしたりとか、なんでもう眠いんです。最近は23時には寝てるんで」と開始が22時前という夜遅いイベントのせいか、眠たげな顔でつい本音をもらす。

話は戻り3作品について語る窪塚。まず「GO」について「人生の大きな転機となった作品の1つ」と明かす。「正直言うとテレビドラマとの決別を決意した作品でもあり、映画で勝負したいという思いにさせてくれた」と語る。また「自分とはなんだっていう、アイデンティティを深くえぐって臨んだ作品だったので、自分への影響がとても大きく選ばせていただきました」とセレクト理由を述べた。

続いて「凶気の桜」については「唯一、企画の段階から参加して製作陣と一致団結できた作品」と回顧する。映画の舞台である渋谷に窪塚自身も当時住んでいたということで「『渋谷は俺の街だぜ』っていうセリフもある通り、自分の生き方と映画の役自体がシンクロしてくるのを強く感じた」と撮影時を振り返った。そしてこれ以降紆余曲折があり主演映画に恵まれなかったと語る窪塚。「3本目は『ピンポン』の縁もあり、(井浦)新くんと久しぶりにダブル主演という形で出演することができた『ジ、エクストリーム、スキヤキ』を選びました」と話す。

続いてMCより「俳優としてのキャリアを振り返ってみて今感じることは?」と問われた窪塚。「役者みたいなこといいますけど」と前置きし、「“芝居”と“演技”って違うなあとよく思います。芝居はそこに“居る”、存在していることが大事で、演技っていうのは技、技巧の部分。どっちが大事って話じゃないんですけど、演技っていうのはどこまでも磨いていけるし、自分がここに居るっていう芝居の部分は、この仕事を始めた16の頃から変わってないような気もします」と語る。さらに「さんざん好き勝手やってきて言うのもあれなんですけれど、いろんな役をやりたいです。汚らしい天使から、美しい悪魔まで演れたら、それは究極だなって思います」と役者論を語った。

トークの途中から「アリーキャット」の監督を務めた榊英雄も登壇し、撮影時の思い出話や、本作の見どころが語られた。最後に窪塚は「『アリーキャット』に至るまでの3作品をどうか楽しんでください。今夜だけです。堪能して帰ってください」と話し、舞台を後にした。

「アリーキャット」は7月15日より東京・テアトル新宿ほか全国でロードショー。

(c)2017「アリーキャット」製作委員会

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