拉致監禁事件描く「消された女」監督のコメント到着 (original) (raw)

拉致監禁事件を描く「消された女」監督のコメント到着、杉野希妃が称賛

2018年1月17日 22:00 1

韓国映画「消された女」より監督を務めたイ・チョルハのコメントが到着した。

本作は、韓国で実際に起きた拉致監禁事件をモチーフとするサスペンス。イ・チョルハは「この映画の脚本を読んだとき、21世紀の現代において人権を無視した拉致監禁事件が発生しているという事実に、驚愕しました。しかしその衝撃が大きかったからこそ、この主題に向き合うことができたのです。これだけ発展した世の中で、こういった事件が発生するという事実に多くの人が問題意識を持つべきだと思いました」と撮影前を振り返る。

真昼の通りで拉致され、精神病院に強制入院させられるカン・スアを演じたカン・イェウォンへの演出について「もともとの脚本は会話劇としての要素が強く、説明的な部分がかなりあったのですが、それはかなり削りました。むしろ感情を体で表現してほしいと思いましたし、そうしたことで、演技に集中してもらえることができたと思っています」とコメント。テレビプロデューサーのナ・ナムス役のイ・サンユンに関しては「兄弟のように親しい間柄で信頼関係もあったので、『僕を信じて付いて来て!』と言いました」と裏話を語る。

大学で日本文学を学び、黒沢清や是枝裕和の作品が好きだというイ・チョルハ。撮影の様子について「低予算にも関わらず、都会に設定変更したことで多くの困難が発生しました。大量のエキストラも必要でしたし、カン・イェウォンさんが街中で拉致されるシーンの隠し撮りでは、通行人がとても驚いていました(笑)」と明かしている。

また今回、杉野希妃らのコメントも到着。杉野は「退廃的でポップで、社会派でエンターテイメント。緊迫感と熱量はさすが韓国映画。予想の斜め上をいく復讐劇に、最後は混乱と爽快感に包まれた」と感想を語っている。

「消された女」は、1月20日より東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。

杉野希妃 コメント

退廃的でポップで、社会派でエンターテイメント。緊迫感と熱量はさすが韓国映画。
予想の斜め上をいく復讐劇に、最後は混乱と爽快感に包まれた。

岩井志麻子 コメント

誰かに憎まれるより怖いのは、誰にも信じてもらえないことだ。遠いあの世の地獄へ落とされるより恐ろしいのは、今自分がいる所こそが地獄と気づくことだ。

中村うさぎ コメント

何が怖いって、この映画が「実話に基づいている」ことに背筋が凍る。健全な人間を精神病院に強制入院させるのは、無実の人間を刑務所に入れることに等しい人権侵害だ。そんな暴挙を許す法律は、いったい何を、そして誰を守るために存在してるんだろう。

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