独立系映画を支援する賞で「ゲット・アウト」が作品賞 (original) (raw)

第33回インディペンデントスピリット賞の結果が米現地時間3月3日に発表され、ジョーダン・ピールの初監督作「ゲット・アウト」が作品賞に輝いた。

インディペンデントスピリット賞は、独立系映画の支援を目的にした非営利組織Film Independentが主催する映画賞。「ゲット・アウト」は白人の恋人の実家に招待された黒人の主人公が体験する恐怖を描いたスリラーで、このたび作品賞と監督賞の2部門で受賞を果たした。

今年度の映画賞を席巻しているマーティン・マクドナー監督作「スリー・ビルボード」は、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞、サム・ロックウェルが助演男優賞を獲得。また「君の名前で僕を呼んで」は撮影賞に加え、年上の男性と恋に落ちる17歳の青年を演じたティモシー・シャラメが主演男優賞に輝いた。

さらに「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」からはアリソン・ジャネイが助演女優賞、タチアナ・S・リーゲルが編集賞に選出されている。脚本賞は「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグが受賞。ドキュメンタリー賞はアニエス・ヴァルダとフランス人アーティストのJRが共同監督を務めた「顔たち、ところどころ」に贈られた。

なお寺島しのぶ主演、平柳敦子監督作「オー・ルーシー!」が新人作品賞および主演女優賞にノミネートされていたが、受賞には至らなかった。

※平柳敦子の柳は木へんに夘が正式表記

第33回インディペンデントスピリット賞 主な受賞結果

作品賞

「ゲット・アウト」

監督賞

ジョーダン・ピール「ゲット・アウト」

主演女優賞

フランシス・マクドーマンド「スリー・ビルボード」

主演男優賞

ティモシー・シャラメ「君の名前で僕を呼んで」

助演女優賞

アリソン・ジャネイ「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」

助演男優賞

サム・ロックウェル「スリー・ビルボード」

脚本賞

グレタ・ガーウィグ「レディ・バード」

編集賞

タチアナ・S・リーゲル「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」

ドキュメンタリー賞

「顔たち、ところどころ」

撮影賞

サヨムプー・ムックディプローム「君の名前で僕を呼んで」

新人作品賞

「Ingrid Goes West(原題)」

新人脚本賞

クメイル・ナンジアニ、エミリー・V・ゴードン「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ

ジョン・カサヴェテス賞

「Life & Nothing More(原題)」

ロバート・アルトマン賞

「マッドバウンド 哀しき友情」

外国語映画賞

ナチュラルウーマン」(チリ、ドイツ、スペイン、アメリカ)

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