草なぎ剛が徳川慶喜に、「青天を衝け」新キャスト20名 (original) (raw)
吉沢亮が渋沢栄一を演じるNHK大河ドラマ「青天を衝け」より、草なぎ剛、橋本愛、玉木宏ら20名の新キャストが発表された。
“日本近代資本主義の父”として知られる栄一の生涯を、大森美香の脚本で描く本作。中でも栄一の家族や親戚を演じるキャストが計12名。小林薫が栄一の父・市郎右衛門、和久井映見が母・ゑいに起用されたほか、村川絵梨、藤野涼子、高良健吾、成海璃子、田辺誠一、満島真之介、岡田健史、平泉成、朝加真由美が出演する。橋本が演じるのは、栄一の従妹でのちに妻となる尾高千代。なお村川、藤野、岡田、朝加は大河ドラマ初出演となる。
農家の息子として生まれながら思わぬ商才を発揮し、約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わった栄一。「青天を衝け」では栄一のドラマと並行して、のちに江戸幕府の15代将軍となる徳川慶喜の物語も描かれることが明らかに。慶喜は転身を繰り返し波乱万丈に生きた栄一にとって、重要な存在となっていく。
本作では、そんな慶喜を草なぎが演じることが判明。また水戸藩主で慶喜の父・徳川斉昭に竹中直人、慶喜の側近・平岡円四郎に堤真一、円四郎の妻・やすに木村佳乃が扮する。また渡辺いっけいと津田寛治が斉昭の側近役で起用された。そのほか平田満が幕末の外交問題に欠くことのできない存在となる勘定奉行の川路聖謨、玉木が栄一に影響を与える砲術家・高島秋帆を演じる。役柄の詳細は公式サイトで確認を。
「青天を衝け」は2021年1月に放送スタート予定。音楽は大河ドラマ「龍馬伝」や映画「るろうに剣心」シリーズなどで知られる佐藤直紀が担当する。演出には黒崎博、村橋直樹、渡辺哲也、田中健二が名を連ねた。大森、佐藤、制作統括の菓子浩によるコメントは下記の通り。
※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記
大森美香 コメント
外出できなかったこの数か月、ご出演いただくことになった皆様のお姿やお声を空想しながら執筆を進めさせていただきました。「ありがたいなぁ」とわくわくしながらも、その反面、撮影開始の日が、またテレビの前の皆様にお届けできる日が、本当に来るのだろうかと不安に思うこともありました。
今日この日を迎えることが出来て、改めて心から「ありがたいなぁ」という気持ちでいっぱいです。
どうかこの先も、ご出演の皆様やスタッフ全員(私も)が健やかにドラマ制作を進められますように。
そしてご覧になる皆様に、幕末から始まるめくるめく時代を個性豊かな登場人物たちとともに一年間楽しく駆け抜けていただけるような作品をお贈りできればと、心から祈っております。
佐藤直紀 コメント
「青天を衝け」。眩しすぎるくらい気持ちの良いタイトルに心が躍ります。ここ数年、改めて仕事の責任に重さを感じ、正直に申し上げて音楽を作ることの難しさと怖さを強く感じていた僕にとってまたしても間違いなく超難題であり、それでも全身全霊をささげ音楽を書かせていただける喜び、このような機会をいただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。凡曲を書き並べるつもりは微塵もありません。どうぞよろしくお願い致します。
菓子浩 コメント
「青天を衝け」の前半戦は、どっぷり幕末の物語です。渋沢栄一の根幹を形づくった青春期を、二つの軸で描いていきます。一つは、武蔵国の農村を舞台にした家族や幼なじみたちとの物語。家業や学問を通して、栄一は独自の才覚と進取の気性を確かにしていきます。もう一つは、江戸で国の舵取りに奔走する武家たちの物語。開国か攘夷か、それぞれの思惑が複雑に絡み合うスリリングな展開が待ち受けます。やがて、小さな農村にも尊王攘夷の風が吹き始め、この2つの軸はじわじわと交わっていくのです。
このたび、「青天を衝け」にすばらしいキャストの皆さんをお迎えすることができました。実力人気を兼ね備えた方ばかりで、それぞれのキャラクターにどんな輝きを与えてくれるのだろうと期待が膨らみます。また、音楽は、数々のヒット作を手掛ける佐藤直紀さんが担当されます。大森美香さんの力強い脚本、俳優陣の熱演、佐藤さんの情感あふれる音楽から、どんな化学変化が生まれるのか楽しみでなりません。
新型コロナウイルスの出現で、社会のあり方も大きく変わろうとしています。私たちは今、歴史的な転換点に生きているのかもしれません。未来が見通せない現代に、逆境の中でこそ力を尽くし未来を切り開いた渋沢栄一は、どんなメッセージを投げかけるでしょうか?
幕末から明治へ。激動の時代をダイナミックに描きます。「青天を衝け」どうぞご期待ください。