フランス映画祭の上映作発表、河瀬直美らの映像到着 (original) (raw)

フランス映画祭の上映作発表!河瀬直美、黒沢清、是枝裕和、諏訪敦彦のメッセージ到着

2020年10月15日 20:52 3

フランス映画祭2020 横浜のラインナップ記者会見が本日10月15日に東京・フランス大使館で行われ、フェスティバル・ミューズを務める米倉涼子らが出席した。

同映画祭はフランス映画、そして新進の監督や俳優を日本に紹介するもの。今回は10作品の上映を予定している。ラインナップには、アヌシー国際アニメーション映画祭2020の長編部門グランプリに輝いたレミ・シャイエ監督作「カラミティ(仮題)」、カトリーヌ・ドヌーヴが問題だらけの家族を見守る母を演じた「ハッピー・バースデー 家族のいる時間」、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭グランプリ受賞作「FUNAN フナン」、94歳にして小学校に通うプリシラ・ステナイ、通称ゴゴの学生生活を追ったドキュメンタリー「GOGO 94歳の小学生」が並んだ。

さらにイザベル・ユペール主演の社会派コメディ「ゴッドマザー」、嗅覚を失くした天才調香師と仕事も親権も取り上げられそうな崖っぷち運転手を描く「パリの調香師 しあわせの香りを探して」、男性であることを隠しながらミス・フランスのコンテストに出場するアレックスの姿をつづった「Miss(原題)」、ユーゴ・ジェランが手がけた「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」、法廷サスペンス「私は確信する」、バーで働く男と人魚の恋模様を映す「マーメイド・イン・パリ(仮題)」がスクリーンにかけられる。

会見に登壇した米倉は、まずフランス語で挨拶したあと「このフランス映画祭が私の故郷でもある横浜で開催されることをとてもうれしく思っています」と笑顔で述べ、「コロナ禍でフランスからゲストの皆さんが来場できない状況下ではありますが、その分、私がこのフランス映画祭と横浜を盛り上げていきたいと思っております。皆様のご来場をお待ちしております」と呼びかけた。また「リュック・ベッソン監督の映画がすごく好きです。映画『TAXi』のときにフランス大使館で監督とお会いしたことがあったんです。懐かしい思いでいっぱいです」としみじみ回想。「監督の選ぶ女性像がとても好きです。またお会いできる機会はいつかあるのかな?と思ったりしています。このフランス映画祭を機にたくさんのフランス映画を観られたら」と続けた。

イベント中盤には、本映画祭のフランス代表にユペールが就任したことが明らかに。彼女から届いた音声メッセージには「私たちが今、困難で不確実な時代にあるからこそ、連帯と相互扶助を示し、常にも増して、私たちをつなぐ絆、何よりも、分かち持っている映画への愛を発展させなければなりません」と吹き込まれていた。

続いて、河瀬直美黒沢清是枝裕和諏訪敦彦から届いたコメント動画がスクリーンに。河瀬は「コロナ禍の中、映画祭を開催するには多くの決断が必要だったと思います。大成功を祈っています」と願いを込め、黒沢は「フランス映画とは一体何か、僕にとってなんなのか、言葉で簡単に表現することはできません。それは映画のすべてであると言っていいでしょう」と思いを口にする。是枝は「なんとかこのコロナ禍を超えて映画と映画祭と映画ファンの皆さんと新しい関係が結ばれることを願っております」と言及し、諏訪は「フランスと日本の映画の友情がこれからも発展していくことを願っています」と語った。現在YouTubeでは4人のコメントを収めた動画のほか、ユニフランスの会長であるセルジュ・トゥビアナ、代表であるダニエラ・エルストナーのメッセージを収めた映像が公開中だ。

なお会見には、横浜市長の林文子、日産自動車専務執行役員の田川丈二、在日フランス大使館の臨時代理大使であるジャン=バティスト・ルセックも出席した。

フランス映画祭2020 横浜は、12月10日から13日にかけて神奈川・みなとみらい21地区ほかで開催される。

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記

フランス映画祭2020 横浜

2020年12月10日(木)~13日(日)神奈川県 みなとみらい21地区ほか
<上映作品>
「カラミティ」
「ハッピー・バースデー 家族のいる時間」
「FUNAN フナン」
「GOGO 94歳の小学生」
「ゴッドマザー」
「パリの調香師 しあわせの香りを探して」
「Miss」
「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」
「私は確信する」
「マーメイド・イン・パリ」