ルキノ・ヴィスコンティ監督作「異邦人」のデジタル復元版が3月上映 (original) (raw)

ルキノ・ヴィスコンティ監督作「異邦人」のデジタル復元版が、3月5日に東京・新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサで公開される。

アルベール・カミュの小説をもとにした「異邦人」は、第2次世界大戦前のアルジェリア・アルジェで、会社員のムルソーが母の訃報を受け取ったことから展開。その後太陽がまぶしかったという理由でアラブ人を射殺してしまった彼は、裁判所で死刑を宣告される。マルチェロ・マストロヤンニがムルソーを演じ、アンナ・カリーナベルナール・ブリエ、ブルーノ・クレメルもキャストに名を連ねた。

今回スクリーンにかけられるのは、本邦初公開となるイタリア語バージョン。日本では1968年に英語版が公開されたのち、1970年代には短縮日本語吹替版がテレビ放映されている。しかし複雑な権利関係や映像原版が散逸してしまったことなどを理由にソフト化されず、ヴィスコンティの特集上映以外では鑑賞が困難になっていた。

異邦人 デジタル復元版」は3月19日より愛知・センチュリーシネマ、4月より大阪のシネ・リーブル梅田ほか全国でも順次上映される。

(c) Films Sans Frontieres

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