田中みな実の主演作に市川実和子、松村沙友理ら出演 (original) (raw)
田中みな実主演「ずっと独身でいるつもり?」に市川実和子、松村沙友理、徳永えり出演
2021年8月30日 8:00 1
田中みな実の主演作「ずっと独身でいるつもり?」のキャストが新たに発表。市川実和子、松村沙友理、徳永えりら9人が参加していることがわかった。
雨宮まみ原案によるおかざき真里の同名マンガを映画化した本作。主人公は10年前に執筆したエッセイで一躍有名作家になるも、近頃はヒット作を書けず迷走する36歳の作家・本田まみだ。自身の年齢から、事あるごとに周囲に「ずっと独身でいるつもり?」と心配されるまみを田中が演じる。
市川はまみが以前出版したエッセイの愛読者で、周囲からの目や元彼の存在に振り回される由紀乃役で出演。松村はギャラ飲みやパパ活で生計を立てつつ若さを失うことにおびえる美穂、徳永は丁寧な暮らし系インスタグラマーとしてもてはやされるも自分らしさを失った生活に悩む主婦・彩佳に扮する。
また、まみの歳下彼氏・公平役で稲葉友、彩佳の夫役で松澤匠、まみがコメンテーターとして出演する配信番組のプロデューサー役で山口紗弥加、同番組のMC役で藤井隆がキャスティングされた。まみの唯一の理解者であり自由人の伯父役で橋爪淳、まみを優しく心配する母役で筒井真理子も共演する。市川、松村、徳永、稲葉のコメントは下部に掲載した。加えて、このたびまみが公平に抱きしめられている様子などを切り取った場面写真が一挙到着している。
ふくだももこが監督を務め、坪田文が脚本を担当した「ずっと独身でいるつもり?」は11月19日に全国公開。
市川実和子 コメント
最初に台本をいただいた時、登場人物たちがもっと性格が悪かったんですね。決定稿ではもう少しマイルドになっているんですけれど、でも根本的には変わってなくて。綺麗に飾られた姿でなく、女たちの本音の部分がこの映画で描かれていくわけですが、正直わたしは、そういう剥き出しになった部分というか、陰の部分に強く惹かれていました。私が演じた由紀乃という役は、主人公のまみや、美穂と対照的な存在に描かれています。全然キラキラなんかしてないし義務的に、いわゆる「女子」を保っている、というか。伸び伸びと、人に見せない女の裏側を演じることができました。その空気を楽しんでもらえたら嬉しいです。
由紀乃って、なんだかバランスが悪くて、考え方も行動もいろんなところが極端で。そんなところが演じていて面白かったです。今回、監督をはじめ、スタッフもキャストも女性が多い現場でした。今思えば、過去に一度だけ乗ったことがある女性専用車両に流れてた空気になんだか似ていたなぁと。現場の空気もとっても穏やかで。女子校ってこういう感じなのかもな、もしかしたら、その感じってスクリーンにも表れているのかもしれません。
松村沙友理 コメント
原作の「ずっと独身でいるつもり?」はもちろん、おかざき真里先生が描かれる世界観が大好きだったので、この作品に携われることを知ったときは嬉しく思いました。
原作と映画の脚本は内容も異なっていて、私が演じる美穂は原作にはいないキャラクターです。現代が上手に表現されているなというのが一番最初の印象でした。
私にとって美穂は身近とは言い難い世界の子で、どう演じていいのか悩みました。
ふくだ監督とお話ししたときに、「私は美穂のことを笑ったり馬鹿にしたくない。一人の女性がどうやって生きているかをきちんと描きたい。」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。
撮影中もずっと「美穂を生きてほしい。」と監督の指導があり、何度も何度も挑戦させていただいて、スタッフさんにたくさんアドバイスをいただきながら今私にできることを精一杯やらせて頂きました。
ふくだ監督とこの作品に出会って、私の中の何かが確実に変化しましたし、作品の中で生きている美穂もどんどん変わっていきます。観た人にとっても、今まで逃げていたことや避けていたことと向き合ったり新しい自分と出会えるきっかけになれる作品だと思います。私はいまこの時代に、この作品に出会えたことがとても幸せに感じますし、そしてこれから先もこの作品のことは忘れられないと思います。ぜひたくさんの方に観てほしいです!
徳永えり コメント
とあるインタビューで、30代に突入した直後「好きなタイプは?」という質問から「結婚は考えてますか?」と具体的な質問にあからさまに変わったことに私は衝撃を受けました。
どうして女性は、30代になると周囲から「結婚」の圧力をかけられるのだろう。そしてこれは、いつまで続くのだろう。初めて今作の脚本を読んだ時、そう感じたことを思い出しました。私が演じた彩佳は、きっと側からみると幸せに見えるし、本人も幸せであることを自覚しています。だけどやっぱり何かが足りなくて、寂しくて。演じる際はその何かを明確にはせず、物足りなさを抱えたままお芝居をしようと臨みました。ふくだ監督はそれを汲みとって、その中から希望を見出せるよう導いて演出してくださいました。とてもあたたかく、優しい現場でした。
様々な幸せのかたちを、この作品を通して感じていただけたら嬉しいです。
稲葉友 コメント
劇的に傷付く言葉を差し向けられることよりも、日常的に他人から浴びる言葉たちに真綿で首を絞められるような感覚になることの方が多いよな、と脚本を読んで思いました。僕が演じた公平という男は、イイヤツです。多趣味でノリが良くて自分で自分の楽しませ方を知っている陽気な人です。そんな公平から出る言葉たちは観てくださる人の目にどう映るだろうか。田中みな実さん演じるまみと向き合い、ふくだ監督に導いて頂きながら演じました。たくさんの人に観ていただけたら幸いです。
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