母と初恋女性の恋の記憶描く「ユンヒへ」来年公開 (original) (raw)
母とその初恋の女性が閉じ込めた恋の記憶とは、青龍映画賞2冠「ユンヒへ」来年公開
2021年9月18日 12:00 2
2020年に韓国の青龍映画賞で最優秀監督賞と脚本賞の2冠に輝いた「ユンヒへ」が2022年1月7日に公開される。
監督を務めたイム・デヒョンが岩井俊二の「Love Letter」にインスパイアされたと語る本作。韓国の地方都市で暮らすシングルマザーのユンヒ宛てに、ある日連絡を絶っていた初恋の女性から1通の手紙が届く。ユンヒの手紙を盗み見てしてまった高校生の娘セボムは、自分の知らない母の姿をその中に見つけ、差出人である日本人女性ジュンに会うと決心。セボムに強引に誘われ、ユンヒは北海道・小樽へ旅立つ。劇中では2人の女性が心の奥にしまってきた恋の記憶と、20年前にユンヒと初恋の女性の間に一体何があったのかがミステリアスに描かれる。
ユンヒを演じたのはドラマ「夫婦の世界」のキム・ヒエ。ジュンに「野火」の中村優子が扮した。ユンヒの娘セボム役で元I.O.Iのキム・ソへ、セボムのボーイフレンド役で元B Of Youのソン・ユビンが出演。木野花、瀧内公美もキャストに名を連ねた。
なお本作は2019年、釜山国際映画祭で「燃ゆる女の肖像」や「マティアス&マキシム」といった作品が顔を並べる中、クィアカメリア賞を受賞。日本では2020年11月、第6回大阪韓国映画祭で上映された。
イム・デヒョンは「韓国と日本の女性は確かに違います。しかし、男性中心的な社会秩序が強固に成立した国で生きてきたという点では似ていると思いました。『ユンヒへ』で東アジアの女性たちが互いに連帯し、愛を分かち合う姿を見せたかったのです」と語っている。
「ユンヒへ」は東京・シネマート新宿ほか全国でロードショー。
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