桐谷健太、京都国際映画祭で三船敏郎賞に (original) (raw)
桐谷健太、京都国際映画祭で三船敏郎賞に「不思議な縁を感じています」
2021年10月18日 20:15 1
京都国際映画祭2021の授賞式が京都・よしもと祇園花月で10月17日に行われた。
授賞式のステージにはMCを務める木村祐一と佐々木ひろみ、同映画祭総合プロデューサーの奥山和由、同映画祭アンバサダーの倉科カナ、同映画祭名誉実行委員長の中島貞夫らが登壇し、受賞結果の発表、および映画祭の総括が行われた。
牧野省三賞は「百円の恋」やNetflixオリジナルシリーズ「全裸監督」などを手がけた監督・武正晴が受賞。武は「30年映画の世界で生きてきて、こんなに素晴らしい賞をいただけるとは想像もしていなかったです。今回の受賞を1つのエネルギーにして、映画にこだわった映画を作っていきたいと思います。ありがとうございました」と喜びを伝える。奥山からは、助監督の下積みから経験を積み、Netflixという新しい媒体におけるヒット作にも携わってきた武に「これから5年10年掛けて、巨匠になってもらいたい」とエールが送られた。
国際的な活躍が期待される俳優へ贈られる三船敏郎賞は、桐谷健太の手に。選考委員である三船プロダクション代表取締役・三船史郎は舞台「酔いどれ天使」での桐谷の演技について、黒澤明と自身の父・三船敏郎がタッグを組んだ映画作品がもとになっていることから「若い頃の三船敏郎を彷彿とさせる演技が光っていました」と絶賛。桐谷は「10代の頃のギラギラした目が三船敏郎さんに似ていると言われたことがあり、不思議な縁に強いつながりを一方的に感じています。これから日本、世界で活躍して、人の心を震わせて感動させる役者になりたいと思います」と力説した。
また次世代の人材発掘プロジェクト「クリエイターズ・ファクトリー」のエンタテインメント映像部門では、GAZEBO監督作「AIM」がグランプリに輝く。審査委員長の映画史研究家・春日太一は「とにかくレベルがアップしている。1次審査で断腸の思いで落とした作品もある」と論争の末に選出したことを明かしており、GAZEBOは「京都国際映画祭はエンタテインメント性を評価してくれる映画祭だと思っています。どうやったら面白くなるのかを一番に考えているので、今回の受賞はとてもうれしいです」と素直な気持ちを語った。
主な受賞結果は以下の通り。
京都国際映画祭2021 受賞結果
牧野省三賞
武正晴
三船敏郎賞
桐谷健太
クリエイターズ・ファクトリー
エンタテインメント映像部門 グランプリ
GAZEBO「AIM」
エンタテインメント映像部門 優秀賞
光平哲也「ある日、ある女。」
堀川湧気「もう一度生まれる」
小池匠「消しかすの花」
エンタテインメント映像部門 審査員特別賞
高橋佑輔「白獣」
アート部門 優秀賞
キンミライガッキ現代支部「キンミライガッキの自動演奏楽器ライブ『タイム⇄マシンを起動せよ!』」
子ども部門 優秀賞
中村曜「モリーズ」