菅田将暉らがTAMA映画賞で最優秀男優賞を獲得 (original) (raw)

花束みたいな恋をした」「キャラクター」「キネマの神様」「浅田家!」に出演した菅田は、1年を振り返って「楽しかったですね。想像力をいっぱい使って、充実した疲労感がありました」とコメント。「花束みたいな恋をした」の脚本家・坂元裕二には「ラブストーリーをやりたい」と直談判していたと言い、「何かの授賞式の舞台袖で、坂元さんに『書いてください』と話したんです。ごはんをご一緒したときも『どうなってます?』と念押ししました」と笑う。MCが「軽いノリではなかったんですね」とその執念に言及すると、「違いますよ、軽いノリだと思ってたんですか!?」とツッコミを入れて笑いを誘った。

「花束みたいな恋をした」に参加しており、それぞれ最優秀女優賞と特別賞に輝いた有村架純と監督の土井裕泰もステージへ。有村は「みんなで大切に紡いでいけた作品だと思います。何より土井さんがキャラクターを心から愛してくださったので身を委ねられました」と振り返る。土井は「5年の物語ですから、劇中に描かれてない時間のほうが多いわけです。菅田さんたちはそれを埋めようとしてくれていました。長い待ち時間では多摩川を見つめながらしゃべっている、そんな2人を見ていました」と現場の雰囲気を伝えた。

役所は「すばらしき世界」「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」「竜とそばかすの姫」の演技を評価されて最優秀男優賞を受賞。「西川美和監督の作品が本当に好きで、作品へコメントを書かせていただいたりしていました。『すばらしき世界』でやっとお声が掛かったなと、とてもうれしかったです」と述べる。また「すばらしき世界」で演じた三上については「原作や脚本を読んで、絶対に近付きたくない男だと思いました」と笑みをこぼしつつ、「非常に厄介な人間だと感じましたが、迷惑と思いつつ手を差し伸べずにはいられないような愛嬌を持っていた人物なのだと思います」と説明した。

今後は“おじいさんのロードムービー”に出演してみたいそうで、「火野正平さんと話したことがあるんです。目の見えないおじいさんと耳の聞こえないおじいさんが2人で住んでいて、怪しい大金が転がり込んだことをきっかけに日本中を旅する映画を作ろうと。いつかそういうものをやりたいですね」と夢を語った。