「コーダ」トロイ・コッツァーのインタビュー到着 (original) (raw)

「コーダ」で米GG賞ノミネートのトロイ・コッツァー、ろう者俳優の映画出演を語る

2021年12月31日 14:30 3

コーダ あいのうた」より、キャストのトロイ・コッツァーのインタビューコメントが到着した。

本作では、4人家族の中でただ1人の健聴者である少女ルビーが、歌うことを夢見て一歩を踏み出す姿が描かれる。高校生のルビーにNetflixシリーズ「ロック&キー」のエミリア・ジョーンズが扮した。

ルビーの父を演じたコッツァーは、監督であるシアン・ヘダーを「素晴らしい!」と絶賛し、「私はこれまでに、いろいろな作品に出演したけれど、手話通訳なしで会話するために、手話を積極的に習う監督はめったにいないんだよ。おかげで私たちは、互いにコミュニケーションが取れている」とコメントしている。

「映画にもっと多くのろう者が登場したら、すごくうれしい」と語るコッツァーは「これをきっかけに、いくつかの扉が開かれて、みんながもっと偏見のない心を持てるようになればとも思っている」と述べ、「例えば、この撮影班と仕事をした最初の日のことだ。耳の聞こえない人と仕事をすることに、少々恐怖心のようなものが漂っていた。今では全然気にしていないし、私も彼らが聴者であることを気にしていないんだ。私たちは、ただの人間だということ。私たちは、手話で話をしているというだけさ。それだけの違い」と述懐。そして「人はさまざまだ。ろう者に接触する可能性があるのだと理解して育った人もいる。あるいは、ろう者が身近にいるような人もいる。あるいは、一度も会ったことがないために、どうやってコミュニケーションを取るのか知らない人もいる」と話し、「この作品は、耳が聞こえる人たちにも、聞こえない人たちにも、みんなに訴えることができる。誰でもこのプロジェクトに関与できる。だからこの映画は素晴らしいんだ」と思いを伝えた。

本作で初共演を果たしたマーリー・マトリンに触れ、コッツァーは「私が17歳のとき、ろう者の俳優が出演している映画を初めて観たんだ。その映画は『愛は静けさの中に』で、主人公をマーリーが演じていた。友達や私は“やっと耳の聞こえない俳優が起用された!”とびっくりしたね。そしていつかは私も映画の世界で仕事ができるようになるという希望を抱くようになった」と振り返り、「あれから何年も経った。マーリーと共演するなんて運命的だ。私がまだ若かった頃から時を経て、今夫婦の役を演じているわけだからね。これは本当に信じられないような名誉だ」と喜びをあらわに。またルビー役のジョーンズを「彼女が、私の世界であるろう者の世界を積極的に体験しようとしたことにも感心した」とたたえた。

「コーダ あいのうた」は1月21日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。なおコッツァーは本作での演技を高く評価され、第79回ゴールデングローブ賞映画部門の助演男優賞にノミネートされている。

(c)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS

※動画は現在非公開です。

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