ウォン・カーウァイ監督作の4Kレストア版5本が公開 (original) (raw)
ウォン・カーウァイが監督を務めた「恋する惑星」「天使の涙」「ブエノスアイレス」「花様年華」「2046」の4Kレストア版が8月19日より一挙公開される。
ウォン・カーウァイ自らの手により過去作を4Kレストア化するプロジェクトの中から、金城武、トニー・レオン、フェイ・ウォン、ブリジット・リン、チャウ・カーリンらが共演した「恋する惑星」、香港のネオン街で織りなす5人の男女の恋模様を追った「天使の涙」、レスリー・チャンとトニー・レオンが傷つけ合いながらも愛し合う恋人を演じた「ブエノスアイレス」のほか、トニー・レオンとマギー・チャンが互いに伴侶を持つ身でありながら惹かれ合う男女に扮した「花様年華」、トニー・レオン、木村拓哉、チャン・ツィイー、フェイ・ウォン、コン・リーらが共演したSFラブストーリー「2046」がスクリーンにかけられる。
ウォン・カーウァイは「観客は、その作品を初めて観たときの記憶が強烈に残っているもの。今回のレストアは、単なる焼き直しではなく、新たに生まれ変わった作品と位置付けることにしました。この新しい作品を楽しんでもらいたい」と述べ、「『恋する惑星』と『花様年華』は私のお気に入りのアスペクト比1.66:1で撮影され劇場公開されましたが、ビデオ化の際に1.85:1に修正されました。そこで今回のレストアではもとのアスペクト比に戻しました」と説明。
そして「『天使の涙』は、もともと意図していたスコープサイズに変更しています。当時はスタンダード画面で撮影したものをワイド画面に編集することは不可能でしたが、今回のレストアで実現することができました。また、『恋する惑星』は公開当時5.1chが存在しなかったため、今回5.1ch音声を再構成。『花様年華』もリミックスしています」と紹介する。火災によってオリジナルネガの一部が焼失してしまった「ブエノスアイレス」については、「(火事が原因で)一部のシーンを短くする必要がありましたが、ほとんどのシーンは以前よりも美しく復元することができました」と自信を見せた。
「恋する惑星」「天使の涙」「ブエノスアイレス」「花様年華」「2046」の4Kレストア版は東京・シネマート新宿、グランドシネマサンシャイン、立川シネマシティほか全国で順次公開。
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