ヌーベルヴァーグの作家によるインタビュー集が復刊 (original) (raw)
ヌーベルヴァーグの作家が“映画の父たち”に聞くインタビュー集「作家主義」復刊
2022年4月11日 16:02 71 7 映画ナタリー編集部
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カイエ・デュ・シネマ編集部による「作家主義―映画の父たちに聞く」が、新装改訂版として明日4月12日にフィルムアート社より復刊される。
映画監督となる以前にカイエ・デュ・シネマの誌上で批評活動を展開したクロード・シャブロル、エリック・ロメール、ジャック・リヴェット、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーといったヌーベルヴァーグの作家たち。原著は1972年、日本では1985年にリブロポートから初刊行された同書には、彼らが大きく影響を受けたハリウッド黄金時代やヨーロッパ映画の巨匠たちへのインタビューが多数収録された。
語り手に名を連ねるのはジャン・ルノワール、ロベルト・ロッセリーニ、フリッツ・ラング、ハワード・ホークス、アルフレッド・ヒッチコック、ルイス・ブニュエル、オーソン・ウェルズ、カール・テオドア・ドライヤー、ロベール・ブレッソン、ミケランジェロ・アントニオーニ。聞き手を、前出のヌーベルヴァーグの作家たちや彼らを精神的に支えた批評家アンドレ・バザン、「現金に手を出すな」「穴」で知られる映画監督ジャック・ベッケル、2019年に90歳で死去した映画批評家ジャン・ドゥーシェらが務めている。
訳者の奥村昭夫による詳細な注釈も引き続き収録。このたび1985年のリブロポート版では抄訳だったセルジュ・ダネーによる序文の全訳が行われた。序文の翻訳と監修を担った映画批評家の須藤健太郎による解説が追加収録されている。価格は税込4620円。
なお現在、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷では「ジャック・リヴェット映画祭」が開催中。5月13日からは同館で「エリック・ロメール監督特集上映“四季の物語”」も展開される。また6月24日よりトリュフォーの生誕90周年を記念した特集「生誕90周年上映 フランソワ・トリュフォーの冒険」が東京・角川シネマ有楽町ほかで実施される。
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