「コーダ」監督が語るアカデミー賞受賞直後の舞台裏 (original) (raw)
「コーダ あいのうた」監督が語るアカデミー賞受賞直後の舞台裏、インタビュー到着
2022年4月20日 11:00 8
第94回アカデミー賞で作品賞を含む3冠に輝いた「コーダ あいのうた」より、監督のシアン・ヘダーのインタビュー映像がYouTubeで解禁された。
本作は耳の聞こえない家族の中でただ1人だけ耳が聞こえる娘ルビーを主人公にしたヒューマンドラマ。家族の“通訳”となり、家業と学業を両立するルビーが歌の才能を見出され、名門音楽大学への進学を目指す物語だ。エミリア・ジョーンズがルビーを演じたほか、「愛は静けさの中に」でろう者として初めてアカデミー賞演技賞を受賞したマーリー・マトリンが母のジャッキー、本作でアカデミー賞助演男優賞を獲得したトロイ・コッツァーが父のフランクに扮している。
制作会社の反対を押し切り、耳が聞こえない役柄には実際に耳が聞こえない俳優をキャスティングした本作。へダーは受賞後のバックステージでマトリンが涙を流していたことを振り返る。マトリンの「35年前自分は(ろう者の俳優として初めて)アカデミー賞を受賞した。けれどもこの長きにわたって私はこの業界で孤独だった。もう孤独じゃない」という言葉を紹介し、「とてもエモーショナルな夜でした。特にマーリーにとっては、非常に長い長い戦いで、ようやく勝ち得たものだったから」と語った。
スティーヴン・スピルバーグからは「ここ5年で観た映画の中でもっとも好きな1本」と称賛されたことを回想。ほかにも映画監督のマイケル・ムーアやドゥニ・ヴィルヌーヴ、俳優のハビエル・バルデムの名前を挙げながら「私の映画作りのヒーローたちが、本作を観て感想を言ってくれているなんて、本当に信じられない状況です」と興奮気味に語った。最後は日本の観客に向けて「家族についてのストーリーです。私たちはそれぞれ皆違うけれども、想像している以上に、私たちには共通するものがある、というメッセージが広がればと思います。日本の皆さんが本作を愛してくださっていることをとてもうれしく思いますし、日本で公開し、観ていただけることがとてもうれしいです」とメッセージを送っている。
「コーダ あいのうた」は全国で公開中。
(c)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
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