ナンニ・モレッティ監督作「3つの鍵」9月に公開 (original) (raw)

「息子の部屋」「ローマ法王の休日」で知られるナンニ・モレッティの監督作「3つの鍵」が、9月16日に東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国で公開される。

イタリア・ローマにある高級住宅地のアパートで暮らす3家族の運命の行く末を描いた本作。息子がアパートの1階で交通事故を起こしてしまう裁判官夫婦、事故の夜に陣痛が始まり1人で病院に向かう女性、事故で崩壊した1階の部屋に住む夫婦とその娘が登場する。「ローマ法王の休日」のマルゲリータ・ブイ、「あしたのパスタはアルデンテ」のリッカルド・スカマルチョ、「幸福なラザロ」のアルバ・ロルヴァケルがキャストに名を連ねた。

原作はイスラエルの作家エシュコル・ネヴォによる小説「Three floors up」。舞台をローマに移し、3つの物語を再構成して脚本を執筆したモレッティは「同じ建物に暮らす3つの家族の物語です。登場人物たちは脆く、恐怖や強迫観念に駆られ、時に極端な行動をとってしまいます。選択と行動が、自分の人生や大切な人たちにどのように影響するかを描いています。私たちがいかに孤立した生活を送り、コミュニティから自分を疎外するようになってしまったのか──この映画は私たちを外の世界へと心を開くように誘っているのです」と語っている。

「3つの鍵」は「イタリア映画祭2022」でも4月30日に東京・ユーロライブで特別上映。モレッティがリモート登壇し、Q&Aに参加する。

(c)2021 Sacher Film Fandango Le Pacte

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