黒川幸則の“行先不明”ロードムービーが年内公開 (original) (raw)
黒川幸則の“行先不明”ロードムービーが年内公開、マルセイユ国際映画祭に出品決定
2022年6月8日 12:00 39
「ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ」で知られる黒川幸則の監督最新作「にわのすなば GARDEN SANDBOX」が年内に東京・ポレポレ東中野で公開決定。第33回マルセイユ国際映画祭のインターナショナルコンペティション部門に出品されることも発表された。
本作は、東京都多摩市でインディペンデント映画の上映やシネクラブを続けるカフェバー・キノコヤが製作した第1回作品。友達の誘いで知らない町にアルバイトの面接に訪れたサカグチが、理不尽な仕事を断って家に帰ろうとするが、なぜかすんなり帰れず町をさまよい、謎めいた出会いと別れを繰り返していく“行先不明”のロードムービーだ。出演にはカワシママリノ、村上由規乃、柴田千紘、西山真来、佐伯美波、中村瞳太、風祭ゆきら俳優に加え、キノコヤに集う新谷和輝、遠山純生ら映画評論家・研究者も名を連ねた。YouTubeでは特報映像が公開中。
マルセイユ国際映画祭は、ジャンルの垣根を超えた多彩なプログラムを紹介することで知られる。2021年は杉田協士監督作「春原さんのうた」がグランプリなど3冠に輝いたことで話題に。2022年はフランス現地時間7月5日に開幕し、11日に受賞作が発表される。出品の朗報を受け、黒川は「早く家に帰りたい気持ちはあるけれど、でもまだ何かが起きる時を待っている。そんな旅の中間報告、絵葉書あるいは投瓶通信のような 69分です。マルセイユにも漂着するでしょうか。ご笑覧下さい」とコメントをつづった。
黒川幸則 コメント
これは迷子になった人たちのコメディです。道に迷って人と出会い、友達とはぐれて新しい友達と出会い、知らない町を行き当たりばったりに歩き回って、拾い集めたものを空っぽの箱に入れてるうちに、ふと自分がどこでもない場所に立ってるのに気付く。そんな感覚。早く家に帰りたい気持ちはあるけれど、でもまだ何かが起きる時を待っている。そんな旅の中間報告、絵葉書あるいは投瓶通信のような69分です。マルセイユにも漂着するでしょうか。ご笑覧下さい。
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