「漆黒天」荒木宏文、ストイックに役と向き合う (original) (raw)
「漆黒天」荒木宏文、ストイックに役と向き合う「刃先は自分に向けるべき」
2022年6月24日 22:03 6
「漆黒天 -終の語り-」の公開初日舞台挨拶が本日6月24日に東京・新宿バルト9で行われ、キャストの荒木宏文、小宮有紗、松田凌、長妻怜央(7ORDER)、鈴木裕樹、唐橋充が登壇した。
映画と舞台の連動プロジェクト「ムビ×ステ」の第3弾となる「漆黒天」は、失くした記憶を追い求める流浪の男に次々と刺客が襲いかかるさまを描くミステリー時代劇。荒木が名無しを演じたほか、ヒロインの喜多に小宮、ごろつきの邑麻兄弟の兄・二郎太に松田、弟・三郎太に長妻、玖良間士道(くらましどう)に鈴木、玄馬宗吉(げんばそうきち)に唐橋が扮した。
荒木は、公開初日を迎えて「朝からたくさんの方が観てくださって、SNSでもコメントがたくさんあってうれしいです。幸せです」と頬をゆるませる。また役を通して「刃先は自分に向けるべきだ」と感じたと話す荒木は、「最強の男を演じるにあたって何が最強なのかを考えていた。それは敵を制圧し勝利する、敗者を生むことをイメージしがちですが、自分を律するために強くなることを目標にしなきゃいけないんだと、ジムでサンドバックを殴っていて気付きました。おかげで拳がボコボコになりましたが(笑)」とストイックに本作と向き合ったことを明かす。
小宮は、座長・荒木について「とても頼もしかったです! いるだけで安心する存在感で、ありがとうございました!」とコメントする。長妻は「休憩中も殺陣をされていて、闘志がみなぎっている状態をキープされていた。素晴らしい方だなと尊敬させていただいています!」、松田は「誰よりもスケジュールが大変なのに、滞在所から撮影所までを40分掛けて歩いて往復していた。笑顔もそうですし、現場での立ち振る舞い、そしてお芝居。ここまで完璧な人とご一緒したのは初めてだったので、ある種の憧れを抱いてます」と荒木から刺激を受けたことを告白した。
また唐橋は「後輩やこの先のこと、役や体調のこと、いろんなことを考えているんだけど煮詰まっていないすごさがある。がんばりすぎて疲れているタイプではない。そういうところがすごいなと思います」と荒木をたたえる。特撮ドラマ「獣拳戦隊ゲキレンジャー」以来、映像作品としては14年ぶりに荒木と共演した鈴木は「映画を観てもらえれば、荒木宏文のすごさは伝わると思います」と述べる。続けて、撮休日に2人で京都を満喫したことを回想し、「古着屋を巡って、荒木に選んでもらった服を僕は買いました。すごい芝居をしているのに、ファッションセンスもある!」と仲むつまじい様子をのぞかせた。
坂本浩一が監督を務めた「漆黒天 -終の語り-」は新宿バルト9ほかで公開中。末満健一が作・演出する舞台「漆黒天 -始の語り-」は東京・サンシャイン劇場で8月5日から21日、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで8月31日から9月4日にかけて上演される。
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