福地桃子×岡山天音、海辺の町で喪失を抱えた男女が出会う「あの娘は知らない」公開(コメントあり) (original) (raw)

福地桃子×岡山天音、海辺の町で喪失を抱えた男女が出会う「あの娘は知らない」公開

2022年7月8日 18:00 14

連続テレビ小説「なつぞら」で知られる福地桃子が主演、「真っ赤な星」の井樫彩が監督を務める「あの娘は知らない」が、9月23日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開される。

本作は海辺の町でひっそりと旅館を営む中島奈々と、死んだ恋人の足跡を辿り旅館に行き着いた青年・藤井俊太郎の姿を描いた物語。幼くして家族を亡くした奈々は、これ以上傷付くのを避けながら、日々を淡々と過ごしていた。そんな奈々の生活に突如として現れ、恋人の死を理解するために、昼も夜も町や海をさまよう俊太郎。奈々は土地の案内役として俊太郎と行動をともにし始める。

福地が奈々、岡山天音が俊太郎を演じたほか、奈々の学生時代の先輩に野崎智子、旅館の従業員に諏訪太朗久保田磨希、奈々と俊太郎が訪れるスナックのママに安藤玉恵が扮している。赤瀬一紀上野凱丸林孝太郎、吉田大駕もキャストに名を連ねた。

本作は芸能事務所レプロエンタテインメントによる映画製作プロジェクト・感動シネマアワードでグランプリに輝いた企画の1本として製作。「階段の先には踊り場がある」「世界は僕らに気づかない」を手がける菊地陽介が企画・プロデュースを担った。福地、岡山、井樫によるコメントは下記の通り。

福地桃子 コメント

今回奈々を演じている中で人が抱えているものをその人の中に普通に存在させるということの難しさにとても悩みました。
ですが、岡山さんが演じる俊太郎さんと会話を交わす場面のたびに、とても自然に奈々として自分だけでは出会えてこなかった心情の変化に触れるということが沢山あり、監督が描かれる脚本にある心地良さを感じられたような気がしました。
3年前から始まったこの企画がこうして皆様のもとに届くこととても嬉しく思います。

岡山天音 コメント

僕が演じた俊太郎は、劇中で福地さん演じる奈々さんと言葉を交わす場面が多く、会話をしているシーンが殆どでした。
台詞の多い台本でしたが同時に、余白の多い台本だとも感じました。
現実の会話も、その言葉の外に真意が秘められている気がします。
井樫監督は2人の心が触れ合う空間をとても丹念に編んで下さいました。
2人の静かな情景が、皆様の情景と重なる事を願っております。

井樫彩 コメント

今作品はオリジナル作品です。今、自分が考えていること(個人的なことも世の中に対しても)を詰め込みながら、福地桃子さん岡山天音さんと向き合う中で生まれたものもたくさんありました。
決して派手な物語ではありませんが、「誰か」に届く作品を目指し作りました。
ぜひ劇場でご覧いただけたら嬉しく思っております。

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