「川っぺりムコリッタ」」知久寿焼が弾き語るメイキング (original) (raw)

「川っぺりムコリッタ」知久寿焼の弾き語りに松山ケンイチらが聴き入るメイキング

2022年8月8日 15:00 6

松山ケンイチの主演作「川っぺりムコリッタ」のオリジナルサウンドトラックが9月14日に発売。メイキング映像がYouTubeで公開された。

「彼らが本気で編むときは、」の荻上直子が自身の小説を映画化した本作では、川べりの古いアパート“ハイツムコリッタ”に引っ越してきた主人公・山田が、さまざまな事情を抱えた住人たちと交流するさまが描かれる。ほぼ無一文の孤独な男・山田を松山、距離感が近い隣人・島田をムロツヨシ、夫に先立たれた大家の南を満島ひかり、墓石販売員の溝口を吉岡秀隆が演じた。音楽はパスカルズが担当し、パスカルズの知久寿焼はホームレス役で出演もしている。

サウンドトラックには劇伴に加えて、メインテーマ「むこりった」の歌詞付きバージョンがボーナストラックとして収録されている。メイキング映像には、知久が川沿いでの撮影後に「むこりった」をギターで弾き語りするさまが収められ、松山をはじめとしたキャストやスタッフが知久の歌に聴き入る様子も見ることができる。知久と荻上からはコメントも到着した。

「川っぺりムコリッタ」は9月16日に全国で公開。

知久寿焼(パスカルズ)コメント

映画「川っぺりムコリッタ」主題曲「むこりった」は器楽曲として依頼いただきました。
2つボツって、まだ始まり部分だけだった3つめのこれで良しとなったとき、監督から歌詞をつけて歌にしてほしいと。返す刀でぼくはできたらパスカルズで演奏したいと。だったら劇伴もパスカルズでやってくれないかと。わ~いみんなにきいてみまーす!…高円寺の老舗沖縄屋さんでのおはなし。翌日散歩ちうサビの旋律と歌詞が一緒に一気にやってきてくれました。
そんなわけで映画終幕からエンドロールへと続くこの曲は歌無し/有りの2態を録音して、どっちを使うか初号試写まで監督以下みんなでたのしく悩むことになったのです。
結局当初の依頼どおり歌無しの採用となりました。で、ボツった歌有りのほうは尺の関係で歌詞縮めた版だったのですが、今回晴れてこのおまけとして全尺版で新録となりました。めでたしめでたし。

荻上直子コメント

ワタシもパスカルズに入りたい。鈴かタンバリンかトライアングルか、あの中にこっそり紛れ込んで、いつの間にか何気なく楽器を鳴らしていても、たぶん誰も気づかない。そうしてあのお兄さんお姉さんたちの中で、なんだか楽しく演奏しているワタシ。ちょっとくらい間違えたりリズムがずれたりしても、えへへって笑って誤魔化せば、きっと許してもらえるんだ。…なんて妄想をしてしまうバンド、それがパスカルズです。
なんでそんな妄想をしてしまうかというと、あのお兄さんお姉さんたちがみんな、小学3年生の男子と女子みたいなんだ。音楽室での合奏をひときわ楽しんでいたような少年少女。それがそのまんま大人になって、今もなお笑い合って演奏しているんだ。とっても自由で、楽しそうで、だから見ているとワタシも入れてもらいたいって思っちゃうんだな。

(c) 2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

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