ビジネス時代劇「近江商人、走る!」が12月公開 (original) (raw)
「老人ファーム」「鬼が笑う」で知られる監督・三野龍一の新作「近江商人、走る!」が12月30日に東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。
本作は近江国(現在の滋賀県)を拠点に、大坂、伊勢とともに“日本三大商人”として知られる近江商人の活躍を描く“ビジネス時代劇”。商いの才と人情に長けた近江商人・銀次が、働いていた米問屋の借金返済のため知恵を絞る。
主人公の銀次を「許された子どもたち」の上村侑が演じ、銀次を支える先輩・蔵之介に「ちはやふる」シリーズの森永悠希が扮した。彼らとともに米屋で働く楓役で黒木ひかり、お茶屋の看板娘・お仙役で田野優花、眼鏡屋の有益役で前野朋哉も出演。さらに筧利夫、真飛聖、矢柴俊博、堀部圭亮、渡辺裕之、藤岡弘、らが脇を固め、村田秀亮(とろサーモン)、大橋彰(アキラ100%)、たむらけんじ、コウメ太夫ら芸人たちがキーパーソンとして登場する。
上村は「世界初の先物取引市場を舞台に、銀次がそろばん片手に知恵を絞ります。金融教育が義務化された現代にもってこいの作品です。『近江商人、走る!』ぜひ劇場でご覧ください!」とアピールしている。YouTubeで公開中の予告編では、池上彰がナレーションを担当。池上は「日本の『商売人』たちの嗅覚と挑戦的な行動は、世界に誇っていいものです。そんな近江商人のビジネス感覚を紹介する映画が誕生するとあって、予告ナレーションを喜んでお受けしました」とコメントを寄せた。
上村侑 コメント
撮影から一年と少しが経ち、お正月映画としてみなさんの元にお届けすることが出来て本当に嬉しいです。
コメディありワチャワチャありの、まさに「痛快ビジネス時代劇(エンタ)」です。時代劇らしからぬ仕掛けもたくさんあるので、子供から大人まで楽しんでいただけると思います。
世界初の先物取引市場を舞台に、銀次がそろばん片手に知恵を絞ります。金融教育が義務化された現代にもってこいの作品です。
「近江商人、走る!」ぜひ劇場でご覧ください!
三野龍一 コメント
本作の僕のミッションは、ビジネスでポップでハッピーな時代劇(語彙、、)を作ること。初めてづくしで頭を悩ませたのは良き思い出。本作の内容と同じように制作チーム皆の力で完遂することができました。改めてありがとう!
不幸度120%の前作「鬼が笑う」の正反対。幸福度240%のとても楽しい作品です。安心してご家族で観に来てくださいね。
それにしても、主人公・銀次のような商才が自分にもあったらなぁ。誰かお仕事ください。
池上彰 コメント
近江商人のアイデアによる取引は、現代の経済では「裁定取引」(アービトラージ)といいます。東京の証券取引所での日経平均株価と、大阪取引所での日経平均先物価格の差に注目した取引など、世界中で頻繁に行われるようになっています。そもそも「先物」という概念も、大阪・堂島が世界でも先進的な取り組みでした。日本の「商売人」たちの嗅覚と挑戦的な行動は、世界に誇っていいものです。そんな近江商人のビジネス感覚を紹介する映画が誕生するとあって、予告ナレーションを喜んでお受けしました。短時間の映像編集の中に短いコメントをはめ込んでいく。難しいのですが、時間内に収まると快感です。スタッフ皆さんの職人技に感心しながら役目を終えました。
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