小雪が指点字でコミュニケーション取る「桜色の風が咲く」予告編、福島智のコメントも(動画あり) (original) (raw)

小雪が指点字でコミュニケーション取る「桜色の風が咲く」予告編、福島智のコメントも

2022年9月15日 8:00 3

小雪が12年ぶりに主演を務めた映画「桜色の風が咲く」の本予告と場面カットが解禁となった。

9歳で失明し、18歳で聴力を失った東京大学の教授でバリアフリー研究者・福島智と、母・令子の実話をもとにした本作。智の幼少期から大学受験までが描かれる。小雪が令子、田中偉登が智を演じたほか、吉田美佳子山崎竜太郎札内幸太井上肇朝倉あきリリー・フランキーがキャストに名を連ねた。監督は「パーフェクト・レボリューション」の松本准平

YouTubeで公開された本予告では、令子たちが智を支えていくさまが映し出される。また場面カットには海辺での家族写真や、令子が智と指点字でコミュニケーションを取る様子などが捉えられた。

福島は本作について「私のごく幼いころから、20歳ころまでの母と私の歩みを描いた作品です。シナリオを20バージョン以上も拝見し、いろいろと感想や意見をお伝えしました。また、母・令子役の小雪さんや智役の田中さんたちとも直接お会いして、雑談もまじえながら、点字や指点字の練習を一緒にしました。なので、私の心の中にはこの映画が鮮やかに息づいています」とコメントしている。

「桜色の風が咲く」は11月4日より東京・シネスイッチ銀座、ユーロスペース、新宿ピカデリーほか全国で順次ロードショー。

福島智 コメント

私・福島智は今、59歳。母・令子は今、89歳。私は東京で妻と、母は神戸で一人で、おかげさまでまずまず元気にすごしています。この映画は、私のごく幼いころから、20歳ころまでの母と私の歩みを描いた作品です。シナリオを20バージョン以上も拝見し、いろいろと感想や意見をお伝えしました。また、母・令子役の小雪さんや智役の田中さんたちとも直接お会いして、雑談もまじえながら、点字や指点字の練習を一緒にしました。なので、私の心の中にはこの映画が鮮やかに息づいています。
実話に基づいているとはいえ映画ですので、さまざまな脚色やフィクションは当然含まれています。それでも、幼いころの義眼のエピソードや運動療法に取り組んでいた時のエピソードなど、事実に基づいていることも少なくありません。中でも、1981年の3月のある朝、「病院に遅れるで」と、文句を言いに台所に行った私に、母が突然、両手の指で私の指に妙なことをし始めたこと、つまり、「指点字」の始まりの場面は、現実と映画がそのまま連続しているように感じました。
ただし、小雪さんは母よりも指が細く、背がずっと高い。セリフもすっきりした東京言葉で、関西のおばちゃん言葉ではない。だけど、共通点もあります。それは、「生きるパワーがある」ということです。

(c)THRONE / KARAVAN Pictures