「モリコーネ」を菅野よう子、鈴木敏夫らが鑑賞 (original) (raw)

モリコーネ 映画が恋した音楽家」を鑑賞した著名人からコメントが到着した。

本作は「荒野の用心棒」「遊星からの物体X」など数多くの映画で音楽を手がけてきたエンニオ・モリコーネに迫るドキュメンタリー。ジュゼッペ・トルナトーレが監督を務めた。

作曲家の菅野よう子は「天地創造中の神様を見ているよう」と、スタジオジブリの鈴木敏夫は「この人の半生をみていくと、その生き方がぼくの親しい久石譲さんと折り重なってしまう」と感想をつづる。歌手の平原綾香は「大好きなモリコーネと同じ時代に生きたこと、このドキュメンタリー映画に出会えたことに感謝!」とコメントした。

あわせてトルナトーレから日本の観客に向けたメッセージ映像が、YouTubeで解禁された。

「モリコーネ 映画が恋した音楽家」は1月13日より東京・TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国で順次ロードショー。

江崎文武(音楽家)コメント

人のために、音楽のために、映画のために、一途に向き合い続けた音楽家の記録。
美しい調べの裏側にある圧倒的な誠実さに、時を超え、魅了され続けるのだろう。

※江崎文武の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

川井憲次(作曲家)コメント

エンニオの音楽の考え方や作り方を細かく知ることができる貴重な映画でした!
何だか自分と似ているようで嬉しくもなりました。
もちろんエンニオの足元にも及ばないのは言うまでもありません。

菅野よう子(作曲家)コメント

天地創造中の神様を見ているよう。

小島秀夫(ゲームクリエイター)コメント

モリコーネは、映画音楽に導かれ、孤独を編曲し、反発に抵抗し、多くのフォロワー達に影響を与え、
偉大なるマエストロであり続けた。その生き様に誰もが感涙する。彼が“映画音楽”そのものであるなら、
このドキュメンタリーは、彼が奏でる永久保存版のサントラであり、人生のメロディだ。
モリコーネのような音楽家は、もう現れない。

佐渡裕(指揮者)コメント

<ニュー・シネマ・パラダイス>が大好きで、これまで何度もテーマを指揮してきた。
モリコーネのこのメロディーはとにかく美しい、そして懐かしさと共に自分が子供の頃から大切にしてきたものへの愛情が、
静かにけれど立体的に聴く者の感情を揺さぶる。彼の音楽は私の心に真の音の喜びを与えてくれる。
モリコーネが映画音楽と絶対音楽との狭間で大きな苦しみと葛藤を抱えていたことを初めて知った。
そして彼にこんなにもバッハから超現代音楽までの知識と挑戦があったことは大きな驚きだった。
絶対音楽と映画音楽の融合、これこそがマエストロ・モリコーネが我々に残してくれた、とてつもなく大きな遺産だと思う。

鈴木敏夫(スタジオジブリ)コメント

この人の半生をみていくと、その生き方がぼくの親しい久石譲さんと折り重なってしまう。

種田陽平(美術監督)コメント

タランティーノ監督の「ヘイトフル・エイト」でモリコーネと同じ映画に関わることができ、本当に光栄でした。
オスカー授賞式会場で、6度目のノミネートでついにエンニオ・モリコーネの名前が呼ばれた時、
僕も夢中で拍手喝采をしていました。本作を見るといかに彼が挑戦を続けてきたのか、
そしていかに映画音楽を愛してきたのかがわかりました。映画への愛に貫かれた人生に、本当に刺激を受けました。

平原綾香(歌手)コメント

開始5分で涙が溢れました。音楽家として生きるためのヒントがここにはあります。
大好きなモリコーネと同じ時代に生きたこと、このドキュメンタリー映画に出会えたことに感謝!

弘兼憲史(漫画家)コメント

漫画が映画に叶わない部分があるとすれば音楽である。
偉大なる作曲家エンニオ・モリコーネの楽曲は、
私が作品を描く時に常に頭の中を駆け巡っている。

富貴晴美(音楽家・作曲家)コメント

傑作!
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」と出会い、子供心にも
映画音楽に魅了されました。──その瞬間を思い出し、懐かしい灯火が心に宿った。

町山智浩(映画評論家)コメント

口笛、鞭、空き缶、鐘……あらゆるものを楽器に使い、対位法、不協和音、12音技法、具体音楽、絶対音楽……
あらゆる実験に挑戦しながら、同時に人種や民族や文化や世代を超えて心揺さぶる音楽を作り続けたモリコーネ。
本人が語るその創造の秘密は驚愕の連続! 「シシリアン」のテーマにバッハが隠されていたなんて!
楽器も弾かず、歌も歌わず、いきなり譜面を書いてたなんて!

湯川れい子(音楽評論・作詞家)コメント

何てスゴい!!と、157分観入ってしまった。
90歳になる人が、500以上も手がけた自分の作品を、歌いながら語ってくれるのだ。
私なんか、自分が書いたわずかなヒット曲の歌詞も覚えていないのに~。
「夕陽のガンマン」「ニュー・シネマ・パラダイス」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「ミッション」
どれも音楽があってこそ、今も感動がリフレインしている。

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