田中大貴「PARALLEL」スイスの映画祭に出品 (original) (raw)

田中大貴の長編監督デビュー作「PARALLEL -パラレル-」が、スイス・ジュネーブで現地時間1月20日から29日に開催されるジュネーブ・ブラック・ムービー・フェスティバル オフィシャルセレクションへ出品されることがわかった。

本作は“心に傷を抱えた少女”と“アニメの世界に行きたい殺人鬼”の恋愛を描くスプラッターラブストーリー。幼少期に両親から虐待を受けていた舞を楢葉ももな、アニメキャラクターのコスプレ姿で殺人を繰り返す殺人鬼を芳村宗治郎が演じた。

ジュネーブ・ブラック・ムービー・フェスティバルはアフリカ諸国の映画の上映を目的に1991年に誕生し、現在は革新的な映画を幅広く紹介する映画祭として知られる。田中は「本作では、人間が持つ目には見えない心の傷や変身願望について描くことに挑戦しました。そんな物語が、海を越えたスイスの皆さまにどのように受け止めていただけるのか、すごく楽しみです」とコメントした。

田中大貴 コメント

世界で活躍する監督たちとともに、「PARALLEL -パラレル-」を選出していただけたことを大変喜ばしく思っております。
本作では、人間が持つ目には見えない心の傷や変身願望について描くことに挑戦しました。そんな物語が、海を越えたスイスの皆さまにどのように受け止めていただけるのか、すごく楽しみです。
心の傷と闘いながら生きる全ての方々にこの作品が届くことを願っています。

バスティアン・マイレソンヌ(映画祭プログラマー / 映画監督)推薦コメント

映画祭プログラマーは、大量の映画を観ることで成り立っている。私自身、毎年1000本以上のアジア長編映画を、ひたすらレビューしています。プログラミング(作品選定)は、緻密でありかつ情熱が必要で、唯一無二の「貴重なもの」を探し続けることになる。「PARALLEL -パラレル-」はそのような貴重な宝石の一つです。
「PARALLEL -パラレル-」は、非常に不穏なオープニングから釘付けになり、観客は、この映画を最後までどのように監督が導いてくれるのだろうか?と気になるが、心配はご無用。お楽しみはこれからだ!
一方で、本作は、制作国の日本のことだけではなく、社会全般、私たちが生きているこの問題だらけの現在の世界について多くのことを語っています。
「PARALLEL -パラレル-」は、「悪魔のいけにえ」、「ヒルズ・ハブ・アイズ」、「エクソシスト」のような古典的ジャンルに匹敵する、刹那的なカルト映画である。釘付けになるような映画で、初めて観た後は何週間も心と体に残り、再度鑑賞するたびに何層もの解釈が発見できる。映画の醍醐味でもある、さまざまな感覚に訴えかけるこの映画的ジェットコースター感覚は、見る者を夢中にさせる。
本当の革命は、無償の暴力ではなく、真の愛によって見出されると気付かされる映画である。映画祭のプログラマーは、毎年上映される何百もの作品の中から、このような唯一無二の宝石を見つけることを夢見るのです。

(c)2021 Daiki Tanaka

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