「すずめの戸締まり」ベルリン国際映画祭コンペに出品 (original) (raw)
新海誠による劇場アニメ「すずめの戸締まり」が第73回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることがわかった。
カンヌ、ヴェネツィアと並び“世界三大映画祭”の1つに数えられる同映画祭。日本の長編アニメーションがコンペ部門に出品されるのは、宮崎駿が最高賞となる金熊賞を獲得した「千と千尋の神隠し」以来21年ぶりとなる。映画祭は2月16日から26日まで開催。新海と、ヒロインの岩戸鈴芽に声を当てた原菜乃華がレッドカーペットおよびプレミア上映に参加する予定だ。英題は「Suzume」。
今回の決定を受け、新海は「『すずめの戸締まり』は、十二年前に日本で起きた巨大な出来事が物語の根底にあります。この映画が海外の観客にどのように映るのか、なにが伝わり、なにが伝わらず、なにを共有し得るのか。私たちの創作が外部からはどのように見えるのか。それを自身の耳目で確かめる好機をいただけたと考えています。ここまで導いてくれたスタッフたちの才能と尽力、そして応援してくださった皆さまに、心より感謝します」とコメントしている。
原は「私自身、海外に行くこと自体初めてで、それも、歴史あるベルリン国際映画祭にすずめの戸締まりチームで行くことが出来るなんて、とても光栄で、夢のようです。改めて『すずめの戸締まり』という作品に携わることが出来て嬉しく思います。映画祭で直接世界中の方々のお声を聞くことがとても楽しみです。『すずめの戸締まり』が世界中で愛されますように!」と喜びをあらわにしている。
「すずめの戸締まり」は日本各地の廃墟を舞台に、災いのもととなる“扉”を閉めるために旅をする少女・鈴芽の解放と成長を描く物語。昨年11月11日の封切りから1月22日までの73日間で観客動員数963万人、興行収入128億円を記録した。199の国と地域での配給も決まっている。このたび大ヒットを記念した新たなポスタービジュアルも公開された。
(c)2022 「すずめの戸締まり」製作委員会