座・高円寺で是枝裕和の初期ドキュメンタリーを無料上映 (original) (raw)
座・高円寺ドキュメンタリーフェスの特集テーマは教育、是枝裕和の自薦作を無料上映
2023年1月28日 16:30 5
第14回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルが2月8日から12日にかけて東京の座・高円寺2で開催される。
映画やテレビの枠を超えてドキュメンタリー作品を紹介する同映画祭。第14回は「“教育”について」が特集のテーマに掲げられた。計9本のラインナップには、政治と接近し様変わりしている日本の教科書と教育現場を記録した「教育と愛国」をはじめ、朝鮮学校にカメラが入り在日コリアン民族教育の過去、現在、未来を見据える「ニジノキセキ ー『4.24』の未来へ、七色の架け橋ー」、モスクワから地方都市に赴任した2人の新米教師の奮闘を捉え、ロシアの現在を見つめた「ヘィ!ティーチャーズ!」などが並ぶ。
プログラムディレクターを務める山崎裕は「多くのドキュメンタリー作家は“教育”に深い眼差しを向けて来た。そうした作品を考えながら、同時にドキュメンタリー作品そのものが“教育”という特性を本来持っているのかもしれないとも思う。今回のロシアのウクライナ侵攻という信じられない事態をうけ、日本も世界も、平和への考え方が揺らぎはじめている。こういう時こそ『教育』について、改めて考える必要があるのではないか」とコメントしている。
ドキュメンタリーに造詣の深い著名人がお薦めのドキュメンタリーを紹介するゲストセレクションには、映画監督の是枝裕和、諏訪敦彦、森達也、大島新、ジャーナリストの安田菜津紀、金平茂紀、俳優の柄本佑が参加。是枝はキャリア初期の1991年に発表したテレビドキュメンタリー「NONFIX もうひとつの教育~伊那小学校春組の記録~」をセレクト。教科書を使わない総合学習に取り組む長野の小学校で3年間にわたって子供たちの成長を記録した同作は無料参考上映される。
このたびコンペティション部門に入賞した4作品も明らかに。國友勇吾の「帆花」、金聖雄の「オレの記念日」、佐藤充則と平野愛による「香港時代革命」、藤原和樹がディレクターを務めたBS1スペシャル「ドキュメント 戦火の放送局 ~ウクライナ 記者たちの闘い~」が入賞。2月8日に4作品連続で上映され、上映終了後、表彰式と大賞作品の発表が行われる。
1500円の前売り1回券はチケットぴあ、座・高円寺チケットボックスで販売中。スケジュールやラインナップの詳細は公式サイトで確認を。
第14回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル
2023年2月8日(水)~12日(日) 東京都 座・高円寺2
料金:前売り1回券 1500円 / 当日券 1800円
コンペティション部門 入賞4作品
「帆花」(監督:國友勇吾)
「オレの記念日」(監督:金聖雄)
「香港時代革命」(監督:佐藤充則、平野愛)
BS1スペシャル「ドキュメント 戦火の放送局 ~ウクライナ 記者たちの闘い~」(ディレクター:藤原和樹)
第14回特集 “教育”について
「北のともしび ノイエンガンメ強制収容所とブレンフーザー・ダムの子どもたち」
「ニジノキセキ ー『4.24』の未来へ、七色の架け橋ー」
「教育と愛国」
「夢みる小学校」
「ラ・カチャダ」
「スープとイデオロギー」
「私だけ聴こえる」※バリアフリー上映
「音の行方」
「ヘィ!ティーチャーズ!」
特集 Yahoo! 短編ドキュメンタリー選
「FULL SWING」
「理想の世界」
「SUN CATCHERS」※バリアフリー上映
ほか3分の短編ドキュメンタリー3本を併映
ゲストセレクション
是枝裕和「NONFIX もうひとつの教育~伊那小学校春組の記録~」※無料参考上映
安田菜津紀「東京クルド」
諏訪敦彦「自画像:47KMのおとぎ話」
金平茂紀「ナワリヌイ」
森達也「Blue Island 憂鬱之島」
柄本佑「まひるのほし」※バリアフリー上映
大島新「極私的エロス・恋歌1974」
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