来日中のマイケル・B・ジョーダン、ギーク魂に火がつく (original) (raw)

マイケル・B・ジョーダンのギーク魂に火がつく、後楽園ホールでファン300人と交流

2023年5月17日 17:44 2

クリード 過去の逆襲」で監督・主演を務めたマイケル・B・ジョーダンが初来日。本日5月17日、日本ボクシングの聖地として知られる東京・後楽園ホールで行われたジャパンプレミアに出席した。

本作は「ロッキー」の新章として始動した「クリード」シリーズの3作目。誰にも言えない過ちとトラウマを抱えた主人公アドニス・クリードの前に、すべてを失った刑務所上がりの幼なじみデイムが現れる。後楽園ホールにて洋画のレッドカーペットイベントが行われるのは史上初。約300人のファンがリングを取り囲むように立ち並び、イベントは和太鼓のセレモニーで幕を開けた。上下真っ赤なスーツに身を包み、スモークの奥から姿を現したジョーダン。リングに上がり、ファンからの大歓声に応えたのち、およそ40分間にわたってサインや写真撮影、マスコミの取材に応じた。

再びリングに上ったジョーダンは「皆さんの愛と応援が熱くて本当に感動してます」と吐露。念願の来日だったそうで「まだ、これは現実なのかな?という気持ちでいます。滞在中は日本の文化や経験を吸収したい」と話し、「特に日本の文化には若きストーリーテラーとして、監督として、役者として、とても影響を受けています。この映画を皆さんとシェアできることが楽しみです」と続ける。後楽園ホールに立った思いを「特別な聖地に立つことを許していただき、うれしいです。とても意味のある場所で心からリスペクトの気持ち」とコメント。直前には「はじめの一歩」の舞台になっていることも教えられたそうで「それはヤバいな……と。ちょっとギーク魂に火がついた。大変光栄です」と明かした。

大のアニメ好きとして知られるジョーダン。「クリード 過去の逆襲」を監督するうえでも「NARUTO-ナルト-」「ドラゴンボールZ」「ワンパンマン」といった作品から影響を受けたことを公言している。最近鑑賞したアニメ作品を聞かれると、少し考え込みながら「ブラッククローバー」「ブルーロック」「アオアシ」「ハイキュー!!」のタイトルを挙げる。「アニメはアクションだけでなく、ストーリーテリングやそこで描かれるハートに惹かれています。今も『はじめの一歩』の聖地にいるわけだから、早くアニメに関するいろんなことを体験したいですね」と続けた。

ジョーダンは本作で主演だけでなく監督、製作も兼任。その主題については「オリジンの物語であり、3部作の3本目の作品であること。その両方の役割を果たす必要がありました。アドニスが、どうやって今のアドニスになったのか。それを知るためには、彼の過去を描かなければいけなかった」と言及する。「赦し」「家族」「アンダードッグ」といった本作のキーになる要素に触れながら「有害な男らしさの問題。男子が自分の感情と向き合わず、トラウマや痛みについて話すことをしなければ、どういう状態に陥るのか描きたかった」と語る一幕も。また「これからも努力を続け、ストーリーを探し、語り、映画を作り続けたい。本作で、その気持ちを新たにしました。僕は人間が大好きです。それぞれのバックグラウンドがどんなものであろうと、人と人をつなげることが、自分のアートとして、仕事として表現できたら最高です」と話した。

イベントには世界チャンピオンに輝いた経験のある元プロボクサーの薬師寺保栄、飯田覚士、西岡利晃、山中慎介が集結。それぞれがチャンピオンベルトを肩に担いで入場し、ジョーダンは1人ひとりと固い握手を交わして迎え入れた。オリジナルのチャンピオンベルトを贈呈されたジョーダンは「彼らは本物のチャンピオン。映画ではなく現実の世界のレジェンドたち。すべてを懸けてリングに上がるわけですよね。心からのリスペクトしかありません。この伝説的な建物で彼らと一緒に立つことができて光栄です」と喜んだ。4人からボクサーとしての身のこなし、本格的な試合の迫力といった魅力を褒められると、ジョーダンはうれしそうに笑みをこぼす。そしてイベントはジョーダンを中心に、会場全員による一丁締めで幕を閉じた。

ジョーダンは本日、東京・グランドシネマサンシャインで行われるIMAXの試写会にも登壇予定。なお同劇場では「クリード チャンプを継ぐ男」「クリード 炎の宿敵」のリバイバル上映が5月19日から25日までの1週間行われる。「クリード 過去の逆襲」は5月26日より全国ロードショー。

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