“ウェス・アンダーソンすぎる”新作の場面写真 (original) (raw)

“ウェス・アンダーソンすぎる”構図が詰まった「アステロイド・シティ」新場面写真3点

2023年7月10日 18:00 2

ウェス・アンダーソンの監督作「アステロイド・シティ」より、新たな場面写真3点が到着した。

時は1955年、アメリカ南西部に位置する砂漠の街アステロイド・シティを舞台とした本作。この街に科学賞の栄誉に輝いた5人の子供たちとその家族が招待されるが、式典の最中に宇宙人が到来し、アステロイド・シティは閉鎖される。軍はその事実を隠蔽しようとするが、子供たちは外部へ情報を伝えようと企てる。

1枚目の写真は、ティルダ・スウィントン演じるヒッケンルーパー博士の天体観測所の内部を捉えたもの。研究員たちが座る椅子は神経質なまでに整然と並べられている。2枚目のカットは、ジェイソン・シュワルツマン演じるオーギー・スティーンベックと、スカーレット・ヨハンソン扮するミッジ・キャンベルがモーテルの窓際で見つめ合う場面。向かい合わせに建つモーテルや窓の上に掛かるサンシェードが、奥にそびえ立つ山を中心にシンメトリーに配置された。3枚目にもアンダーソンのこだわりが詰まったアステロイド・シティの風景が切り取られている。

アステロイド・シティに登場するダイナーやガレージ、モーテルは本物の建物として建てられ、セット自体が小さな街として機能するように作られた。街を包囲するような砂漠のセットや山もすべて造形物で、CG用のグリーンスクリーンはほぼ使われていない。アンダーソンは「キャストのためにどのようなセットを用意できるかが1つの決定的な要素となる」と明かし、「本物の空間を作るのは手が掛かりますが、やる価値はあります。『グリーンスクリーンをバックに撮影すればよかった』と思ったことはないし、そもそもその選択肢が頭をよぎらないです。フィルムで撮っているし、撮影手法は現代よりも1930年代のそれに近いのかもしれません」と語っている。

「アステロイド・シティ」は9月1日より東京・TOHOシネマズ シャンテ、WHITE CINE QUINTO(ホワイト シネクイント)ほか全国で公開。アンダーソンとロマン・コッポラが原案を共作し、出演者にジェフリー・ライト、リーヴ・シュレイバー、ホープ・デイヴィス、ルパート・フレンド、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレル、マット・ディロンらも名を連ねた。

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