初開催の北九州国際映画祭で青山真治の追悼特集 (original) (raw)
初開催の北九州国際映画祭で青山真治の追悼特集、北九州サーガや「東京公園」など上映
2023年7月27日 11:42 20
2022年3月に57歳でこの世を去った映画監督・青山真治の追悼特集が、12月に行われる北九州国際映画祭で実施決定。福岡・北九州の出身で、同地を舞台にした“北九州サーガ”と呼ばれる3部作も手がけた青山の軌跡をたどる。
全国に先駆けフィルムコミッション事業に取り組み、映画などの撮影を誘致・支援してきた北九州市。映画文化をさらに振興するきっかけとして、新たに国際映画祭を始動させた。初開催となる今回は同市出身のリリー・フランキーがアンバサダーを務める。オープニング作品として阪東妻三郎が主演を務めた「無法松の一生(4Kデジタル修復版)」と、同作の知られざる数奇な運命と修復過程に密着したドキュメンタリー「ウィール・オブ・フェイト ~映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命~」が上映される。
青山の特集では、北九州サーガの始まりを告げた長編デビュー作「Helpless」、第53回カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞とエキュメニカル賞をダブル受賞した「EUREKA(ユリイカ)」、サーガ最終章となる「サッド ヴァケイション」を上映。さらに菅田将暉主演で芥川賞受賞の同名小説を映画化した「共喰い」、三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥が共演した「東京公園」、青山の遺作となった多部未華子主演の「空に住む」がラインナップされた。映画祭では青山と縁のある関係者や出演者をゲストに迎える予定だ。
北九州国際映画祭は12月13日から17日にかけて市内の映画館で開催。なお2022年8月に火災で消失した同市の映画館・小倉昭和館は、映画祭の開催に間に合うよう12月の再開を目指している。
北九州国際映画祭
2023年12月13日(水)~17日(日) 福岡県 北九州市内の映画館で開催
オープニング作品
「ウィール・オブ・フェイト ~映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命~」
「無法松の一生(4Kデジタル修復版)」
特別企画
青山真治監督・追悼特集上映
<上映作品(予定)>
「Helpless」
「EUREKA ユリイカ」
「サッド ヴァケイション」
「東京公園」
「共喰い」
「空に住む」