橋本一郎の監督・主演作「アーバンクロウ」10月に公開 (original) (raw)
鐘下辰男による戯曲「アーバンクロウ - 呼吸(いき)もできない」の映画化作品「アーバンクロウ」が、10月6日に東京・シモキタ - エキマエ - シネマ「K2」で公開される。
本作は追い詰められた人間の心の闇と狂気、そして現代の社会的背景を、ある強盗殺人事件を通してあぶり出すクライムサスペンス。「遠吠え」の橋本一郎が監督・主演を務め、舟崎泉美が脚本を手がけた。オーディションで選ばれた咲貴のほか、津田寛治、土屋士、林田麻里、池上リョヲマ、小飯塚貴世江、天野莉世、小野孝弘、園山敬介、木下千加、有田翔聖が出演している。
橋本は「自分が演出をしていくにあたり、そこに出てくる全てのキャラクターが、ただそのためにいるだけ、という描き方をしたくなかったので、登場人物たちの人となりが見えるように描く事に特に注力しました」とコメント。「小説や舞台版とはまた違う、映画『アーバンクロウ』が表現できていると思います」と述べている。
YouTubeでは予告編が公開中。
映画「アーバンクロウ」予告編
橋本一郎 コメント
鐘下辰男さんの原作を、脚本家の舟崎氏が現代風にアレンジ、そこから私の監督としての作業が始まりました。SNS時代の息苦しさや、パワハラ、セクハラといった様々なハラスメント。そして現代社会の孤独。この作品の登場人物たちは、それぞれが戦うも、飲み込まれ、その中で喘いでいます。主人公の赤井やヒロインの澪だけでなく、来栖や山崎、澪の両親、赤井の元妻までも、それぞれに大きなストレスを抱え、追い詰められ、毎日ギリギリのところで生きている。
立ち向かい、打ち克つ強さなど持てない現代人の姿がそこにはあります。そして、その中での些細な「希望」と「赦し」が本作のテーマだと僕は思っています。
また、自分が演出をしていくにあたり、そこに出てくる全てのキャラクターが、ただそのためにいるだけ、という描き方をしたくなかったので、登場人物たちの人となりが見えるように描く事に特に注力しました。小説や舞台版とはまた違う、映画「アーバンクロウ」が表現できていると思います。
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