西山真来と水澤紳吾がW主演、消えた娘を探す夫婦描く「二人静か」公開(予告あり) (original) (raw)

「乃梨子の場合」「夢の女 ユメノヒト」を監督した坂本礼の新作「二人静か」が、11月4日より東京・K's cinemaにて公開決定。予告編がYouTubeで解禁された。

瀬々敬久に師事し、ピンク映画から監督としてのキャリアをスタートさせた最後の世代である坂本。8年ぶりとなる新作では、5年前に消えた娘を探し、喪失感を抱えたまま生きる夫妻の姿を描く。涼子は出版社に務める夫の雅之とともに、娘の手がかりを求めて街頭に立ち、道ゆく人に情報提供を呼びかけていた。そんなときチラシの配布を手伝ってくれる莉奈と出会った2人。涼子は子供のいなくなった心の空虚を埋めるかのように、出産を控えた莉奈との交流にのめり込んでいく。

「夏の娘たち~ひめごと~」の西山真来が涼子、「愛しのノラ~幸せのめぐり逢い~」の水澤紳吾が雅之役でダブル主演。「わたしのお母さん」のぎぃ子が夫妻の前に現れる莉菜を演じたほか、伊藤清美佐野和宏川瀬陽太小林リュージュがキャストに名を連ねた。映画はR18+指定作品として、インターフィルム配給で劇場公開される。

新潮社主催の「女による女のためのR-18文学賞」の大賞を受賞した作家の上村裕香は「映画は時間。わたしたちはスクリーンの前で、各々の人生のうちの103分を、平等な時間をすごす。雅之と涼子が失踪した娘を探してきた5年。莉奈が失った9年。いくつもの、止まった時間と動きだした時間の交錯を経て、時のうねりが合流する。わたしたちは、うねりの中にいる」と推薦コメントを寄せた。

映画「二人静か」予告編

(c)坂本礼