キアヌ・リーヴスVSドニー・イェンの舞台裏 (original) (raw)

「ジョン・ウィック」シリーズ一気見マラソン上映を記念したトークショーが本日9月9日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、最新作「ジョン・ウィック:コンセクエンス」で大阪コンチネンタルの用心棒を演じた田代良徳とファイトコレオグラファーを務めた川本耕史が登壇した。

キアヌ・リーヴスが主演、チャド・スタエルスキが監督を務めた「ジョン・ウィック:コンセクエンス」は、伝説の殺し屋ジョン・ウィックを主人公としたシリーズ4作目。川本は「チャド監督からアクション監督の谷垣健治さんに刀や日本の武術の立ち回りを作れる人はいないか?と連絡があったようで僕を紹介してくださいました」と参加した経緯を振り返る。

元大相撲力士の田代は「2020年の年末にフランスのキャスティングの方からInstagramでDMが来まして。ヨーロッパでお相撲さんを探していると。ただ作品についてはドイツの映画としか教えてくれず、やり取りを続けていくと突然『JW4』というタイトルがわかったという流れです」と回想し、会場を驚かせた。

主演のリーヴスについて川本は「撮影の空き時間でもひたすら練習をする方ですね」と述べ、田代は「僕たちがスタミナ切れで疲れている中、一番最後までやってるのがキアヌさんと真田広之さんでした。キアヌさんは10人以上連続で敵をさばくシーンのあとにもさらに練習をしていて。世界のトップの方がこんなに努力されていてすごいと思いました。『ジョン・ウィック』って作り物じゃなく、本物なんだなと。キアヌさん本人がジョン・ウィックになりきってるんだなと感心しました」と伝える。

8カ月間、リーヴスとともに時間を過ごした川本は「先日バンドの来日公演に招待していただいたときの話なのですが、撮影中にけがをして参加できなくなった日本人スタッフの子がいるんです。その子のことをしっかりと覚えていて『彼は大丈夫か?』と気遣いの言葉をくださりました。あとは撮影リハーサル期間のお昼のケータリングを毎日用意してくださったり。本当に優しくて気配りのできる方でした」と人柄を絶賛する。

映画に参加したスタッフ全員にプレゼントを渡すというリーヴス。川本は柔術着とリーヴスに殺された回数を刻んだキルカウント入りのTシャツ、さらにはiPadまでもらったそう。田代は「僕は何ももらっていないのですが、キアヌさんと写真を撮っていただいたり作品に参加できたことすべてがプレゼントだと思ってます」と笑みをこぼす。

本作では“キアヌ・リーヴスVSドニー・イェンのレジェンド対決”が実現した。川本は「もちろん本番前に2人で一緒に練習する機会もあるんですが、いざ本番が始まるぞというときにキアヌさんがドニーさんへ『これからあなたと対峙するのがすごく怖いです』と言っていました」と裏話を披露。田代は「撮影前に真田広之さんが僕の着物を引っ張って直してくれた際に、小さい声で僕に『せっかく映画に出るんだからね。きれいにしようね』とおっしゃってくださいました」と真田の優しさを振り返る。

最後に田代は「頭から尻尾まで餡がぎっしり詰まったたい焼きみたいに盛りだくさん。最後まで観ていただけたら」と、川本は「観ていて飽きないアクション映画になっていると思います。皆さん楽しんでください」と「ジョン・ウィック:コンセクエンス」をアピールした。

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