岩城滉一、主演映画で高月彩良に水泳を教わる (original) (raw)

岩城滉一が主演を務めた映画「ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春」が2024年春に公開される。

本作で岩城が演じたのは、認知症だった愛妻を看取ったあと、1人で暮らす71歳の福山健二。寂しくはあるがささやかな幸せを感じながら生きていた健二は、ある日、物忘れに不安を覚える。刻々と近付く最期を意識し、健康維持と認知症予防に励む健二。市のコミュニティクラブに参加した彼は同い歳の陽気な老人・橋本勉と知り合い、友好を深める中で、水泳教室体験入会の貼り紙を見つける。泳げない健二は躊躇するが、橋本は「できないこと、できるようになるの愉快じゃないですか?」と後押し。こうして2人は水泳講師・岸本香里の指導を受けることになる。

健二の亡き妻・福山佳代役で宮崎美子が出演。香里に高月彩良、橋本に田山涼成が扮するほか、淵上泰史西尾まり三浦誠己貫地谷しほりもキャストに名を連ねる。監督と脚本をドラマ「ワカコ酒」「今夜はコの字で」の久万真路が担当した。

岩城は「上手いか下手かは別として、もともと泳げない訳ではなかったので、逆に泳げないように泳ぐ方が難しかったですね」とコメント。高月は「岩城滉一さんは、とってもワイルドでパワフルな方なので、撮影現場は常に明るく、共にさせて頂いた時間は、華やかで刺激のある毎日でした」と振り返っている。

岩城滉一 コメント

主演として本作を選んだ理由、実際に撮影をして感じたこと

お話を頂いた時に、プロデューサーから最初に言われた一言が「Webにアップされていた岩城さん夫婦の写真の、岩城さんの優しい笑顔を見てキャスティングさせて頂きました」と言って頂いて、すごく嬉しく思いましたね。
プロットを読んで「残りの人生をどう過ごして行くか?」という問いかけに、とても興味を覚えお引き受けしました。
劇中の福山健二と僕は同じ年齢だった訳ですが、僕は今でもバイクに乗るし、レースにも出ているので、自分とのギャップもあり、健二の些細な表現に最初は違和感がありましたが、奥さん役の宮崎美子さん、そして友達役の田山涼成さんとは楽しく過ごさせて頂きました。

本作をどんな人に観てもらいたいか

やはり、同世代の方々には観て頂きたいと思いますね。70才を過ぎても一日一日を楽しくしっかりと生きていく。先を明るく見ていく事はとても大切なことですから。

劇中で健二は水泳に挑戦するが、事前に準備したことなどはあるか

上手いか下手かは別として、もともと泳げない訳ではなかったので、逆に泳げないように泳ぐ方が難しかったですね。

宮崎美子 コメント

認知症の役は初めてだったので、とても難しいなと思い、皆さまのご協力で施設に見学に行かせてもらったり、勉強をさせていただいたりし、何とか演じさせていただきました。
実際に介護されているご家族の方から見たら、それは違うよ~と思われるところもあるとは思いますが、人それぞれ症状が違うので、やはり難しい、大変な病気だなと感じています。
介護に携わるご家族も大変ですし、また、ご病気になられたご本人も普段何も家事など経験のない旦那様の事は心残りだったのではと思います。
この映画は残された旦那様の理想形です。
良いお友達を見つけるなど、人はいつでも、何歳になっても、誰かと、何かで関わらないと生きていけないものだと、それが出来たとき、人生の「ラストターン」が上手く決まるのではないかなと思います。

高月彩良 コメント

岸本香里は、水泳選手としての道から離れ、市民スポーツセンターで水泳講師をする女性ですが、私もかつて幼少期の頃に「プロ水泳選手になりたい」と願った事があり、一度は夢を追いかけた競技に役を通して触れられた事が、今までにない、貴重な経験でした。「ここで夢を叶えたい」と、自分の想いも投影させた作品です。
共演させて頂いた岩城滉一さんは、とってもワイルドでパワフルな方なので、撮影現場は常に明るく、共にさせて頂いた時間は、華やかで刺激のある毎日でした。撮影中はたくさん声を掛けて下さり、岩城さんのおかげで私の緊張も自然と解けていきました。

久万真路 コメント

歳をとり老いていくことに明るい未来が見えない。
年齢を重ね、経験値は上がっている筈なのに、新しいものについていけないからと、振り落とされてしまう。
今の高齢者達に明るい未来が見えないのであれば、後に続く我々はどうなってしまうのか。
そろそろ年寄の仲間入りする身となり、何とかもがけないものだろうか。
そんな気持ちでこのシナリオを書き始めました。

この作品は、人生のおしまいを感じ始めた老齢の男と、人生を賭けてきた夢に破れた若い女の交流を描きます。世代や性別は違えど、それぞれにピークを過ぎた自分を生きねばならないことに戸惑うふたりが、出逢うことで、新たな一歩が見えてくる。
人様に迷惑をかけないという信条は、とても尊く崇高ですが、時として人を追い詰めてしまいます。自己責任が持てはやされ、出来ないものが悪く、助けを求める事が罪悪のようにとられてしまう現在の日本社会。弱い者がためらう事なく助けの声をあげられる世になれば、未来への不安から放たれ、今の生活を楽しく安心して生きていけるのではないでしょうか。
不器用な二人の生き方を見つめる事で、そんなことを少しでも感じてもらえば大変嬉しく思います。

(c)2023「ラストターン」製作委員会

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