吉高由里子の主演ドラマ「風よ あらしよ」が映画化、虐殺された運動家・伊藤野枝を描く (original) (raw)

吉高由里子の主演ドラマ「風よ あらしよ」が映画化、虐殺された運動家・伊藤野枝を描く

2023年10月27日 13:00 54

吉高由里子が主演し、2022年に放送されたNHKドラマ「風よ あらしよ」が映画化。2024年2月9日より東京・新宿ピカデリーほか全国で順次公開されることが決まった。

結婚制度や社会道徳に真正面から異議を申し立て、関東大震災後の混乱の中で殺された女性解放運動家・伊藤野枝を描く「風よ あらしよ 劇場版」。伊藤は平塚らいてうの「元始、女性は太陽であった」という言葉に感銘を受けて、青鞜社に参加した。ジェンダー格差や貧困などの社会矛盾に異議を唱え、その後、憲兵に虐殺されることとなる。野枝を吉高が演じ、らいてうを松下奈緒、野枝の夫でありダダイストの辻潤を稲垣吾郎、のちのパートナーとなる無政府主義者・大杉栄を永山瑛太が演じた。

原作は、第55回吉川英治文学賞を受賞した村山由佳の評伝小説。ドラマ版に引き続き、演出を柳川強、脚本を矢島弘一、音楽を梶浦由記が手がけた。梶浦は個人プロジェクト・FictionJunctionの名前でエンディングテーマも担い、同楽曲にはKOKIAをボーカルとして迎えている。キャストには美波玉置玲央山田真歩朝加真由美山下容莉枝渡辺哲栗田桃子高畑こと美金井勇太芹澤興人前原滉池津祥子音尾琢真石橋蓮司も名を連ねた。吉高と村山のコメントは以下の通り。

吉高由里子 コメント

この作品が映画としてまた皆さんに届くことがとても感慨深いです。
私自身この作品中に、野枝さんのもどかしさや生きづらさが、役を通して痛いほど伝わり、
その苦しさを感じる期間でもありました。彼女の現代に残した命懸けの叫びを再び見届けて頂けることに感謝します。

村山由佳 コメント

野枝がもし甦ったなら、怒りで叫びだすのではないでしょうか。
百年が経ち、また同じ過ちが繰り返されようとしている今だからこそ心に刻まなければいけない、真実の映画です。

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(c)風よ あらしよ 2024

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