眞栄田郷敦が戦争の記憶たどる「彼方の閃光」公開 (original) (raw)
眞栄田郷敦が戦争の記憶たどる「彼方の閃光」公開、池内博之・Awich・尚玄が共演
2023年11月3日 5:00 13
眞栄田郷敦の初主演映画「彼方の閃光」が12月8日より全国で順次公開されることが明らかに。ポスタービジュアルと予告編が到着した。
「雨にゆれる女」「パラダイス・ネクスト」などで知られる半野喜弘が監督を務めた本作は、生まれて間もなく視力を失った光を主人公とするロードムービー。視力を回復させる手術は成功するも色彩を感じることができない主人公・光が、戦後の日本を代表する写真家・東松照明(とうまつ・しょうめい)の作品に惹かれ、長崎・沖縄の戦争の記憶をたどる様子が描かれる。
「占領」「家」に加え、原爆の記憶を改めて呼び起こした「11時02分 NAGASAKI」などの作品を発表した東松。彼の作品に惹かれる光役で眞栄田が主演し、光が旅先で出会う自称革命家・友部を池内博之、心に傷を負いつつもたくましく生きる詠美をAwich、沖縄を愛し家族を愛する糸洲を尚玄が演じた。劇中では戦争の痛ましい記憶と友部、詠美、糸洲の生き方が光の人生を大きく揺さぶっていく。また伊藤正之、加藤雅也もキャストに名を連ねた。
YouTubeで公開された予告編には、光が旅の中で目の当たりにする戦争の痕跡や、彼が出会う人々の姿がモノクロの映像とともに収められている。
眞栄田は「この作品を通して、『戦争』という歴史を伝えていかなければならないという意識を改めて強く持つことになりましたし、自分なりに伝えていける方法があることを実感しました。自分自身としては、あの時持てるすべての力を出したし、出させてもらったので、是非色んな方々に観ていただきたいと思っています」と伝えた。
また監督のほか、原案・脚本・音楽・スタイリングを担当した半野は「本作にとって主人公・光の瞳はあまりに重要な存在で、私自身が何を求めているのかを自分でさえ分からずにいました。それはまるで私自身が暗闇を彷徨っているような感覚でした。そんな中、私は眞栄田さんの瞳に、まさに探して求めていた『光』を見ました。それは私にとって閃光と言えるものでした。公開までの道のりは困難の連続でしたが、ついに辿り着いたという気持ちです」とつづっている。
「彼方の閃光」は東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかで公開。なお本作は昨年開催された第35回東京国際映画祭の「Nippon Cinema Now」部門に出品された。
映画「彼方の閃光」予告編
眞栄田郷敦 コメント
お話をもらってまず作品のイメージを映像化したトレーラーを観せていただいたのですが、
これまで体験したことがなかったモノクロの映像や世界観に強く惹かれました。
その後、脚本を読ませてほしいとお願いをしたのですが、「やらせてください」と即答していました。
この作品を通して、「戦争」という歴史を伝えていかなければならないという意識を
改めて強く持つことになりましたし、自分なりに伝えていける方法があることを実感しました。
自分自身としては、あの時持てるすべての力を出したし、出させてもらったので、
是非色んな方々に観ていただきたいと思っています。
半野喜弘 コメント
色彩と平和、この2つのキーワードが両輪となってこの映画は走ります。
当然のように自分の手の中にあると感じているものを見つめ直し、主人公の眼差しを通してその意味や価値を問う。
そんな映画を作りたいという思いから「彼方の閃光」は生まれました。
本作にとって主人公・光の瞳はあまりに重要な存在で、私自身が何を求めているのかを自分でさえ分からずにいました。
それはまるで私自身が暗闇を彷徨っているような感覚でした。
そんな中、私は眞栄田さんの瞳に、まさに探して求めていた「光」を見ました。それは私にとって閃光と言えるものでした。
公開までの道のりは困難の連続でしたが、ついに辿り着いたという気持ちです。
主人公の眼差しは、この映画を観る人の眼差しでもあります。
その眼差しに映る世界が観る人の心に触れることを願っています。
(c)彼方の閃光 製作パートナーズ
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