火の鳥の生き血は飲まない宮沢りえ「今までの経験は宝物」 (original) (raw)

火の鳥の生き血は飲まない宮沢りえ「経験は宝物」、吉田帆乃華は赤ちゃんになっちゃう

2023年11月4日 7:55 4

アニメーション映画「火の鳥 エデンの花」の公開記念舞台挨拶が11月3日に東京・新宿バルト9で行われ、キャストの宮沢りえ窪塚洋介イッセー尾形吉田帆乃華が登壇した。

「鉄コン筋クリート」「海獣の子供」のSTUDIO4°Cがアニメーション制作を手がけた本作は、地球から遠く離れた辺境の惑星・エデン17に降り立った主人公・ロミの人生を描く愛と冒険の物語。宮沢がロミ役、窪塚洋介が恋人のジョージ役を担った。

公開初日のこの日は、原作者・手塚治虫の誕生日。宮沢は「すごい偶然なのか、必然なのかわかりませんが、なんだかすごくうれしいですね」と笑顔を見せ、「私は映画に出てくる“火の鳥”を手塚さんのように思っていて。どこからか手塚さんが見てくれているんじゃないか」と口にする。

演じたロミについて、宮沢は「本当に生命力にあふれた女性」とコメント。窪塚が「ジョージは無計画すぎるだろうと思いましたが、そういうところは僕に似ているかも」と述べると、宮沢は「それでキャスティングされたのかも(笑)」「無計画でもどんどん進めるエネルギーは、窪塚さんと重なるところがありましたね」と続ける。その言葉を受けて窪塚はうれしそうに「今の録音したいので、あとでもう一回言ってもらっていいですか?」と願った。

イベントでは、“火の鳥の生き血を飲むと不老不死でいられる”という伝説が原作に描かれたことにちなんで「人類にとって永遠のテーマ『老いること』『生きること』にどう向き合っているか?」と質問がぶつけられる場面も。イッセーは「生き血は飲みたくないですね。副反応がありそうで」と笑い、「ただ若返ることに興味はありますので、火の鳥と一緒に歩んでいきたいと思います。よろぴく」とも述べる。同じく生き血を飲みたくないという宮沢は「10代、20代の若さあふれる、希望に満ちた時期も楽しかった。でもそこから挫折もあったし、それを乗り越えてきたということもあるので。私は50歳になるんですが、その時間が今の私に豊かさをもたらしてくれていると思いますし、この宝物のような経験、時間をなくしてしまうのはもったいない」と理由を明かした。現在9歳の吉田は「ちょっと興味はあるけど、赤ちゃんになっちゃうので」と答え、観客を大いに笑わせる。

最後に宮沢は「手塚治虫さんが込められた、この本当に大きなメッセージが、時を超えて、素晴らしいアニメーションに乗って、皆さまの心に大きく響くことを願っています」と挨拶し、イベントを締めた。

西見祥示郎が監督を務めた「火の鳥 エデンの花」は全国の劇場で上映中。なおエンディングが異なるオリジナルシリーズ「火の鳥 エデンの宙(そら)」がディズニープラスで独占配信されている。

(c)Beyond C.

映画「火の鳥 エデンの花」予告編

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