赤狩り時代のフィルムノワールを多数上映 (original) (raw)

赤狩り時代のフィルムノワールを多数上映、脚本家トランボらの裁判を追った作品も

2023年12月21日 15:53 8

特集上映「Film Gris 赤狩り時代のフィルム・ノワール」が、2023年12月23日から2024年1月26日にかけて東京・シネマヴェーラ渋谷で行われる。

フランス語で“灰色の映画”を意味する「Film gris(フィルム・グリ)」とは、実験映画監督トム・アンダーセンが提唱した定義。1947年から1951年に撮られた、アメリカ社会に対する左翼的な批判を特徴とするフィルムノワールの分派を指す。冷戦や赤狩りを背景に、個人よりも社会的問題に焦点を当てた作品群だ。

本特集では、赤狩りで追放された脚本家ダルトン・トランボらの功績と裁判を収めた短編ドキュメンタリー「ハリウッド・テン」を上映。トランボがノンクレジットで脚本を手がけた「不審者」や、同じくハリウッド・テンのメンバーであったエドワード・ドミトリクの作品なども取り上げる。

またマーティン・スコセッシが影響を受けたと公言しているエイブラハム・ポロンスキー監督作「悪の力」、戦争で親を亡くした“刻印”として髪が緑色になった少年を描くジョセフ・ロージー監督作「緑色の髪の少年」、第22回アカデミー賞で3部門を制したロバート・ロッセン監督作「オール・ザ・キングスメン」などがラインナップされている。

Film Gris 赤狩り時代のフィルム・ノワール

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