「せかいのおきく」が3冠、主演賞は鈴木亮平と杉咲花 (original) (raw)

第78回毎日映画コンクールの受賞結果が発表され、阪本順治の監督作「せかいのおきく」が日本映画大賞に輝いた。

「せかいのおきく」は大賞のほか脚本賞と録音賞も受賞。同作では江戸時代末期の長屋の様子が描かれ、黒木華、寛一郎、池松壮亮、佐藤浩市らがキャストに名を連ねる。日本映画優秀賞には塚本晋也が監督、趣里が主演を務めた「ほかげ」が選ばれた。

男優主演賞と男優助演賞は「エゴイスト」の鈴木亮平と宮沢氷魚がそれぞれ獲得。女優主演賞は「市子」の杉咲花、女優助演賞は「キリエのうた」の広瀬すずへ贈られた。

発表に際し、杉咲からコメントが到着。「嬉しい気持ちでいっぱいです。特にまわりの方々が喜んでくれているのが何より嬉しいです」「手放しに“感動できる”とか“癒される”とかいった作品ではないのですが、人間の複雑さを描いた『市子』という物語をこんなにもたくさんのお客様が観てくださったということに希望のようなものを感じます。この映画へのまなざしは、自分たちの実生活にも返ってくるものだと思っています。それがほんのちょっとでも、人々の暮らしや社会に影響を与えられるものであったら嬉しいです」とつづられている。

毎日映画コンクールは、1946年に毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が創設した映画賞。表彰式は2月14日に東京・めぐろパーシモンホールで開催される。