内ゲバの真相に切り込んだ代島治彦監督作が公開 (original) (raw)
内ゲバの真相に切り込んだ代島治彦の新作「ゲバルトの杜」公開、劇パートに望月歩ら出演
2024年1月20日 13:00 16
1970年代の学生運動終焉期に過激化した“内ゲバ(内部ゲバルト)”を題材にした映画「ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~」が、5月中旬より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。「三里塚に生きる」「三里塚のイカロス」「きみが死んだあとで」の代島治彦が監督を務めた。
樋田毅による著書「彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠」を原案とする本作。1972年11月、早稲田大学のキャンパスで第一文学部2年の川口大三郎さんが殺害された。死因は文学部自治会を牛耳り、同大学の支配を狙う新左翼党派・革マル派(日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派)による凄惨なリンチだった。
この事件を契機に自由なキャンパスを取り戻すための早大解放闘争が始まり世間の注目を集めるが、わずか1年でその闘争は収束。革マル派と中核派の内ゲバは、社青同解放派(日本社会主義青年同盟解放派)を巻き込む形でエスカレートし、結果として多数の犠牲者を出してしまう。
「ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~」は被害者を知る当事者たちの証言を集めたドキュメンタリーパートと、川口大三郎リンチ殺害事件を再現した短編の劇パートで構成。これまでほとんど語られてこなかった内ゲバ、いわゆる党派闘争の不条理と真相に切り込んでいく。証言パートには、樋田に加え、池上彰、内田樹、佐藤優が出演。劇パートの演出は鴻上尚史が務め、キャストには望月歩、遠藤琴和が名を連ねた。音楽は大友良英が担当している。
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