黒沢清・工藤梨穂の監督作がベルリン映画祭に正式招待 (original) (raw)

黒沢清の「Chime」、工藤梨穂の「オーガスト・マイ・ヘヴン」がベルリン映画祭正式招待

2024年1月26日 12:01 17

黒沢清の監督作「Chime（チャイム）」と、工藤梨穂の監督作「オーガスト・マイ・ヘヴン」が、第74回ベルリン国際映画祭のベルリナーレ・スペシャル部門に正式招待されることが決定した。

吉岡睦雄が主演を務める「Chime（チャイム）」の主人公は、料理教室の講師・松岡卓司。ある日、生徒の田代一郎が「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」と不思議なことを言い出す。さらに別の日、田代は「僕の脳の半分は入れ替えられて、機械なんです」と言い、それを証明するため驚くべき行動に出るのだった。このたび新キャストとして小日向星一、天野はな、安井順平、関幸治、ぎぃ子、川添野愛、石毛宏樹、田畑智子、渡辺いっけいの出演も解禁された。

「オーガスト・マイ・ヘヴン」は、代行業で生計を立てる女・城野譲をめぐる物語。彼女に思いを寄せる中華料理店の店員・三枝南平はある日、5年間失踪していた親友・長谷薫と再会する。薫は「恩師の葬儀で“いづみ”に再会できた」と嬉々として話すが、そこに現れたのは彼らの旧友・いづみになりすました譲だった。劇中では、真実を言い出せない南平となりすましを続ける譲、薫の3人によるめぐり合わせの旅が描かれる。譲を村上由規乃、南平を諏訪珠理、薫を藤江琢磨が演じたほか長谷川七虹、山崎龍吾、西出明、鈴木卓爾、もキャストに名を連ねた。工藤はこれまでに「裸足で鳴らしてみせろ」「連続ドラマW OZU ～小津安二郎が描いた物語～」の第5話「東京の女」などを手がけている。

「Chime」「オーガスト・マイ・ヘヴン」は、2月15日から25日にかけてドイツ・ベルリンで開催される同映画祭でワールドプレミアとなる。なお、ともにメディア配信プラットフォーム・Roadsteadで独占販売を予定している。

※山崎龍吾の崎は立つ崎（たつさき）が正式表記