カラオケ行こ!撮影時の綾野剛をプロデューサーが語る (original) (raw)

「カラオケ行こ!」プロデューサーがコメント、綾野剛が齋藤潤を見守る現場を語る

2024年1月29日 20:00 22

綾野剛齋藤潤が共演する映画「カラオケ行こ!」より、プロデューサーである二宮直彦、大崎紀昌のコメントが到着。綾野らの現場エピソードや、劇中歌の選曲について語っている。

和山やまのマンガをもとにした本作では、変声期に悩む中学3年生の合唱部部長・岡聡実と、組のカラオケ大会で最下位になることを何が何でも回避したいヤクザ・成田狂児の関係が描かれる。主演・綾野がX JAPANの「紅」で勝負を懸ける狂児に扮し、齋藤が嫌々ながら狂児に歌唱指導をする聡実を演じた。監督は山下敦弘、脚本は野木亜紀子が担当している。

二宮は「撮影中、実年齢が同じで変声期を迎えていたこともありますが、齋藤潤と岡聡実が重なる部分があり、彼が日々悩みながらも成長していく姿を、誰よりも近くで優しく見守っていたのが綾野さんでした。綾野さんは『尊い瞬間に立ち会っている』と撮影現場でよく口にしていました。齋藤くんは周りがほぼ大人ばかりで、日々プレッシャーを感じていたと思いますが、好奇心と向上心を持って表現者として必死に立ち向かう姿は、年齢に関係なく尊敬すべきものだと感じました」と述懐。劇伴は、音楽プロデューサー・北原京子の推薦で世武裕子に依頼することに決まったそうで「狂児と聡実のテーマで根幹となる1曲をもとに、劇中では狂児と聡実の2人だけのシーンが多いことから、その曲にさまざまなアレンジを加えて2人の距離感や心情を表現しています」と説明した。

山下・野木・北原と東京都の合唱コンクールへ取材しに行ったという大崎は「中学生が歌う楽曲の難易度に驚きました」と述べ、「映画の楽曲を選定するうえで、あまりにも難しい楽曲は観客の皆さんにとって耳なじみがないでしょうし、逆に誰もが歌えるような合唱曲にすると、森丘中が合唱の強豪校であることが伝わりにくいという課題がありました」と振り返る。そこで脚本のテーマにもとづき、北原を中心に楽曲選定を進めていった。脚本で「愛の歌(合唱)が聞こえてくる」とあったシーンには「心の瞳」を選び、「影絵」「その木々は緑」に関しては「合唱曲としてある程度スタンダードでありながら、難易度もあり、聡実のソプラノのパートの印象も残すために混声四部合唱で表現できる楽曲」としてピックアップされたという。また大崎は「『影絵』は狂児と聡実の関係性も視野に置きながら象徴的な歌になったのではと思っています」と裏の意図を明かした。

二宮らは、ヤクザたちがカラオケで歌う曲にも言及。二宮は「原作の聡実のリアクションを参考にし、一般的に親しまれている楽曲を選びました。スタッフ全員がそれぞれ好きな十八番について話し合い、最終的には監督が決定していきました。銀次役の吉永秀平さんが歌う『月のあかり』だけは監督が直接決定し、吉永さんが普段歌っているスタイルのまま収録されています。その部分だけがリアルな演出です」と語る。大崎は「物語の設定の2019年に合わせて、2019年のカラオケランキングや過去のランキングをもとに、聡実のリアクションに合う楽曲を選び、北原さんと監督と決定していきました。何となくその時点で唐田に『白日』を歌ってもらうことはプロデューサー陣から推していましたね(笑)」と経緯を述べている。

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「カラオケ行こ!」は全国で公開中。二宮らのコメント全文は映画公式サイトに掲載中だ。

※大崎紀昌の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

(c)2024『カラオケ行こ!』製作委員会

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