ヨコハマ映画祭の助演賞に佐藤浩市、磯村勇斗、中村久美 (original) (raw)
ヨコハマ映画祭の助演賞に佐藤浩市や中村久美、磯村勇斗は2年連続の受賞に
2024年2月4日 17:48 9
第45回ヨコハマ映画祭の表彰式が本日2月4日に神奈川・関内ホールで行われ、助演男優賞を受賞した佐藤浩市と磯村勇斗、助演女優賞を受賞した中村久美が登壇した。
「せかいのおきく」「愛にイナズマ」「ファミリア」「仕掛人・藤枝梅安2」などの演技が評価された佐藤は、その作品数の多さに触れ「物量作戦で賞を獲りました(笑)。2023年にこんなに作品が重なるとは思わなかったので、自分でも驚いてます。自分が生きる場所は映画なので、そこでいろんな皆さんと対話できたことは喜ばしかった」と挨拶する。
佐藤のヨコハマ映画祭への参加は実に29年ぶり。「せかいのおきく」と同じ阪本順治が監督を務めた「トカレフ」で助演男優賞を受賞していた。祝福に駆け付けた阪本は「もう30年ぐらいのお付き合い。腐れ縁と言いますけど、もう縁が腐ってる」と話して笑いを誘いつつ、佐藤を「彼を頼りにするのは、どういうポジションやイメージで演じるかを語り合える人だから。新しい風を吹かせてくれる人」と評した。
磯村は「正欲」「月」「波紋」「渇水」「最後まで行く」で受賞。第44回の助演男優賞に続く2年連続の受賞であり、「こんなに早く戻ってこれるとは思ってなかったのでびっくりしています」「映画ファンの市民の皆さんが映画を観て評価してくれるのがヨコハマ映画祭。こうやって賞をいただけると活力になるし、本当に肌で感じることができる映画祭だと思っています」と親しみを込めて話す。俳優としての30代の展望を聞かれると、「感謝と初心の気持ちを忘れずに、また10年歩みたい。今回いろんな映画祭で賞をいただいたので、また第2の役者人生がスタートするような。再びスタート地点に立った気持ちで30代を楽しみたいです」と答えた。
中村は「高野豆腐店の春」「アンダーカレント」の演技が評価され、その45年の俳優キャリアにおいて初めての受賞に。佐藤とは1984年の映画「蜜月」で共演しており、「初めてラブシーンをやった映画。浩市さんとも先ほどご挨拶して。愛しい方です」と再会を喜んだ。長年活躍する秘訣を聞かれると「私はのらりくらり、休みに入ったりしながら続けているので。声をかけていただければ、のこのこと出てくるんです」と答えつつ、「年齢とともに自分が抱えている人生が大きくなりますから、最近はつくづく難しさを感じていますね」と話した。
映画ナタリーでは表彰式の模様を追ってレポートする。